1. 概略
1.1. カテゴリー
・ ROTAX MicroMAX
・ ROTAX MiniMAX
・ ROTAX JuniorMAX
・ ROTAX SeniorMAX
・ ROTAX MAX Masters
・ ROTAX MAX Novice
Micro | Mini | Junior | Senior | Masters | Novice | |
---|---|---|---|---|---|---|
シャーシ | 950mmの一般市販シャーシ サブシートステー取付禁止 |
950mmの一般市販シャーシ サブシートステー取付禁止 |
一般市販シャーシ | 一般市販シャーシ(注3) | 一般市販シャーシ(注3) | 一般市販シャーシ |
エンジン | MicroMax 瑞浪/APG規則概要 |
MiniMax | JuniorMax | SeniorMax | SeniorMax | Novice仕様 |
キャブレター | デロルトXS | デロルトXS | デロルトXS | デロルトXS | デロルトXS | 自由 |
プラグ (注1) | NGK GR8DI-8 | NGK GR8DI-8 | NGK GR9DI-8 | NGK GR9DI-8 | NGK GR9DI-8 | 自由 |
オイル | XPS | XPS | XPS | XPS | XPS | 自由 |
タイヤ DRY | MOJO C2 (4.0/5.0) | MOJO C2 (4.0/5.0) | MOJO D2 (4.5/7.1) | MOJO D2 (4.5/7.1) | MOJO D2 (4.5/7.1) | UNILLI (4.5/6.0) |
タイヤ WET | MOJO W2 or W3 (4.5/6.0) 2017/4/1以降はW3のみ可 |
MOJO W2 or W3 (4.5/6.0) 2017/4/1以降はW3のみ可 |
MOJO W2 or W3 (4.5/6.0) 2017/4/1以降はW3のみ可 |
MOJO W2 or W3 (4.5/6.0) 2017/4/1以降はW3のみ可 |
MOJO W2 or W3 (4.5/6.0) 2017/4/1以降はW3のみ可 |
MOJO W2 or W3(4.5/6.0) |
最低重量 | 115kg | 125kg | 150kg | 160kg | 165kg | 160kg |
参加年齢 (注2) | 小学2年生~小学6年生 | 小学4年生~中学2年生 | 小学6年生~高校2年生 | 中学3年生~ | 25歳~ | 自由 |
注1 : 2017年4月1日より Micro/MiniクラスはNGK GR8DI-8のみ、 Junior/Senior/MastersはNGK GR9DI-8のみ の指定プラグに変更されます
注2 : グランドファイナル出場可能年齢は、2017年1月1日~12月31日に下記の年齢でなければなりません
Micro :8~11歳
Mini :10~13歳
Junior :12~15歳
Senior :14歳~
Masters :32歳~
注3 : 2017年4月1日より Senior/Mastersクラスのフロントブレーキ付シャーシの使用は禁止されます
1.2. 車両登録
それぞれのイベントでは以下に定める(最大)数を登録することが出来ます。
シャーシ:1台
スリックタイヤ:1セット
レインタイヤ:1セット
エンジン:2基
2. 車体
2.1. シャーシ Micro/Mini
ROTAX公認ディストリビューターによって認可されたシャーシは、いかなるものでも使用可。
円形チューブに限ります。
ホイールベースの最大長は950mm、リアアクスルの最大直径は30mmとします。
リアブレーキは機械式/油圧式 双方とも使用可、フロントブレーキ付きシャーシの使用は、許可されません。
サブシートステー取付禁止
2.2. シャーシ Junior/Senior/Masters
ROTAX公認ディストリビューターによって認可されたシャーシは、いかなるものでも使用可。
円形チューブに限ります。
リアアクスルの最大直径は50mm、厚みに関しては、CIK-FIAルールに準じます。
※フロントブレーキに関して
JuniorMAXクラスでは、フロントブレーキ付きシャーシの使用は、許可されません。
SeniorMAXクラス及びMAX Mastersクラスでは、フロントフットブレーキ付シャーシのみ、許可されます。
4月1日以降フロントブレーキ付シャーシの使用を禁止します
※フロントハンドブレーキに関して、レースオーガナイザーが特別に許可した場合には使用を認めるものとします
2.3. ボディーワーク
CIK-FIA公認のボディーワーク及びROTAX公認ディストリビューターによって認められたものを使用しなければなりません。
(過去に公認を取得してあるものに関しても使用可とします。)
リアスポイラーも必備とします。
2.5. タイヤ
Slick tiers; 指定方向のみ使用可
・MicroMax / MiniMax : MOJO C2
・JuniorMax / SeniorMAX / MAX Masters : MOJO D2
Wet tires; 指定方向のみ使用可
・MicroMax / MiniMax / JuniorMAX / SeniorMAX / MAX Masters : MOJO W2 or
W3
2017/4/1以降はW3のみ可
※(株)栄光より供給されたMOJOタイヤのみ使用可
改造やタイヤトーリートメント不可
※化学分析器 MiniRAE Lite を使用してタイヤチェックを行います。
検出数値は、最大4ppmを超えてはなりません。
2.6. データロガー
全てのデータロガーシステムは、許可。
排気バルブセンサーは、レースでは使用不可とします。
ロガーシステムの電源をROTAXオリジナルバッテリーから取ることは、許可されます。
2.7. 複合素材
複合素材(カーボンファイバー等)は、シート、フロアトレイ、チェーンガードを除いて禁止。
異なる金属や物質からなる合金は、複合素材とは見なしません(例 ブレーキディスク)
2.8. 安全装備
スーツ、ヘルメット、シューズ、グローブその他の安全装備に関してRMCをオーガナイズする各国の競技団体のレギュレーションに従わなければなりません。
2.9. 燃料
燃料:ガソリンスタンドから購入できる一般市販無鉛ガソリン
オイル:XPS-SYNMAXオイル(CIK公認番号 114337/02)又は、XPS-2T FullSyntheticオイル(CIK公認番号
115346/01)の使用が義務づけられます
燃料検査器DIGATRONでガソリン/オイルのチェックを行ないます。
4 エンジンの改造、修理、追加
4.1. 改造
(株)栄光より供給されたRotax純正部品のみを適法とします。
いかなる場合も、エンジンとその付属部品を改造してはなりません。
“改造”とは、オリジナルの設計から外観、内容、機能等を変更することと定義されます。
使用上、調整可能に設計されたもの(キャブレターや排気バルブの調整等)に関しては改造と定義しません。
シリンダーポートをリューター等で削る、クランクシャフト軸をヤスリ等で削る、キャブレター部品を加工する等々の行為は全て禁止となります。
クランクケースのネジ山の補修は、最大3個"Helicoil"等で補修することが許されます(ピックアップ部分のネジ山は除きます)。
シリンダーのネジ山の補修は、最大3個"Helicoil"等で補修することが許されます。
クランクケース底のエンジンマウント取付穴に関しては、必要に応じて補修することが許されます。
4.2. 内部付加物
エンジンや構成物を初期の状態に戻したり、エンジンのO/H以外でいかなる付加物も加えることは出来ません。
エンジンや排気系の中や外に壁面コーティングやセラミックコーティングを使用することは禁止です。
摩擦低減コーティングをエンジンやエンジン構成物に使用することは禁止です。
4.3 適法付加物
チェーンガード、エンジンマウント、水温計、タコメーター、アワーメーター、燃料フィルター、キャッチタンク、取付ブラケットは、この書面内で許される制限内で、追加することがで来ます。
シリンダーヘッドカバーにペイントすることは許可されます。
排気ガス温度センサーを取付けることは許可されます。
4.4. 技術的に制限を設けない物
純正以外の留め具、サークリップ、ワッシャー、指定のボルト&ワッシャー、アース線、スロットルケーブルハウジング、燃料チューブ、パルスチューブ(タイプ/径)クーラントチューブは、特別に明示されない限り制限はありません。
シリンダータイロット、クラッチ取付ナットM28x1は、純正品に限ります。
4.5. 寸法測定
第5項に挙げる技術的なルール上で0.10mm、又はそれ以下の寸法を測定する場合、測定物の温度は、10℃~30℃でなければなりません。
追加のレギュレーション変更がある場合は特別規則/追加規則等でその都度追加される可能性があります、常に最新のレギュレーションをチェックするようお願い致します。
過度な騒音や排気ガスを避けるため許された場所以外でのエンジン稼働は、エンジンが始動するかどうかの短いチェック(5秒以内)以外 許可されません。
(詳細は、各コースにお問い合わせ下さい。)
5. テクニカルレギュレーション(内部)
MicroMax / MiniMax / JuniorMAX / SeniorMAX
5.1. | スキッシュ |
|
||||||||||||||
5.2. | 燃焼室 | a) | 認識コード ”223389”、”223389 1”、”223389 2”、”223389 2/1”、”223389 2/2” 及び "ROTAX"又は、"MADE
IN AUSTRIA"が型取られていなければなりません。 |
|||||||||||||
b) | 燃焼室の高さは、28.80mm(H)±0.2mmでなければなりません。 |
|||||||||||||||
c) | 燃焼室の輪郭は、燃焼室テンプレート(部品番号277 390)で確認されなければなりません。 燃焼室の輪郭と定規の間の隙間は、すべての輪郭において同一でなければなりません。 |
|||||||||||||||
5.3. | ピストン/リング | a) | 純正のコーティングされたアルミ鋳造ピストンにリングが1つ。 ピストンの内側には、“ELKO”(1)と“MADE IN AUSTRIA”(2)が型取られていなければなりません。 機械加工された部分は、ピストンの上面、外周、ピストンリング溝、ピストンピン穴、ピストン下面の内周、 工場出荷前に加工(3)されたピストンスカート、それ以外の表面は、機械加工されていなく鋳造面をしていなければなりません。 如何なる機械的加工は禁止されます(例:カーボン除去も禁止です) オリジナルを保ったままの洗浄は許可されます。 |
|||||||||||||
b) | 帯磁金属L型1mmの純正ピストンリング リング高さ:0.98±0.02mm ”ROTAX 215 547”又は、”ROTAX 215 548”スタンプが入っています スタンプが有ることが確認できる物のみ使用可 |
|||||||||||||||
5.4. | ピストンピン | ピストンピンは、帯磁金属です。 図の様な寸法でなければなりません。 ピストンピンの重さは、31.00g以下であってはなりません。 |
||||||||||||||
5.5. | シリンダー | a) | Gilnisilメッキをした軽合金シリンダーで、いかなる再メッキも禁止です。 最大ボア:54.085mm(排気ポートの上10mmでの数値) (国際レースでは、54.035mm) シリンダーには、ROTAXのロゴマーク(写真参照) |
|||||||||||||
b) | JuniorMAX: 圧力式排気バルブ無し、シリンダーは、認識コード223 999、223 998又は、223 994でなければなりません |
|||||||||||||||
Senior MAX: 圧力式排気バルブ有り、シリンダーは、認識コード223 997、223 996、223 993でなければなりません |
||||||||||||||||
c) | シリンダー高は、87.00mm 公差-0.05/+0.1mmでなければなりません。 (測定には、200mm以上の測定器具を使用のこと) |
|||||||||||||||
d) | 全てのポートと通路は、吸気入口部分のバリを取る為、製造過程において工場で加工されている所を除いて 鋳造面でなければなりません。 全てのポートは、リングの引っ掻きを防ぐため面取りされていますが、いかなる追加加工は禁止されます。 排気ポートの上面には、製造時に行った加工面が見られる場合があります。 排気ソケット接合部にも製造時に行った加工面が見られる場合があります。 |
|||||||||||||||
全てのポートは、縁が面取りされています、追加加工はいかなる場合でも禁止されます。 223 993及び223 994のシリンダーにおいては、中央の吸気補助ポートの上面に工場で加工された跡があります。 |
||||||||||||||||
排気ソケットとの接触面は、鍛造面であったり機械加工面であったりします。 機械加工面の場合は、接合用隆起があったり、フラットであったりします。 追加の機械加工は、一切禁止です |
||||||||||||||||
排気ポートの上面縁は、 鋳造面 又は、CNC加工 又は、CNC加工に手作業の加工 でなければなりません。 排気ポートには、ニカシルコーティングで生じるバリを取る為と鋳造過程で生じる僅かなバリを取り除く為、 製造過程において工場で部分的な加工を施した跡がある可能性があります。 223 993及び223 994のシリンダーにおいては、排気ポートの全面に工場で加工された跡があります。 |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
e) | 排気ポートタイミング
認識コード223 999、223 998(Junior)、223 997、223 996(Senior)の場合 排気ポートタイミング(シリンダートップと排気ポートトップの間隔)は、 テンプレート(ROTAX部品番号 277397)を用いてチェックされなければなりません。 テンプレートをシリンダー壁面に接するようにシリンダー内に入れます、 排気ポートの中央(最も高い部分)にテンプレートの突起を向け、 突起が排気ポートの上端に当たるまで上げます。 シリンダー上部とテンプレートの間に隙間ゲージを入れます。 以下の値の隙間ゲージが、入ってはなりません、 JuniorMAX : 0.90mm Senior MAX : 0.75mm 注:Junior/MAXそれぞれのシリンダーに対応したテンプレートを使用して下さい。 測定方法・注意事項 |
|||||||||||||||
f) | 排気バルブ(SeniorMAXのみ) ピストンがシリンダー上面に向かって動いて最初に排気ポートを完全に塞いでいるとき、 排気バルブゲージ(ROTAX部品番号 277030)がシリンダー表面で止まるまで挿入出来なければなりません。 (0.05mmの隙間ゲージが入ってはなりません。) |
|||||||||||||||
g) | 排気バルブガスケット(ROTAX部品番号 250231)を加工することは、禁止です。 |
|||||||||||||||
5.6. | 吸気システム | a) | インテークマニフォールドには、ROTAXのマークと認識コード"267 915"のマーク又は、"267 916"のみのマークがあります。 |
|||||||||||||
b) | 工場において製造工程上キャブレター取り付け部等で鏡面加工してあることもあります。 これは手作業により3mm以下のわずかなものでしかありません。 研磨したり機械加工したりすることは、すべて禁止です。 |
|||||||||||||||
c) | リードバルブAssyには、2つのペタルストップと2つのリード、 各々3つの弁が備わっています。 | |||||||||||||||
d) | リードの厚みは、0.6mm±0.10mmです。 |
|||||||||||||||
5.7. | コンロッド | ストローク:54.5mm±0.1mm コンロッドは、シャフト部分に“213”、“365”、”367”、”362”いずれかの番号がマークしてなければなりません。 “213”、“365”、”367”がマークされているコンロッドは、機械加工されておらず、銅メッキが施されております。 ”362”がマークされているコンロッドは、銅メッキが施されておらず、グレイ又は褐色となっております。 シャフトの切削や研磨は認められません。 |
||||||||||||||
5.8. | クランクシャフト メインベアリング |
クランクケースベアリングは、写真の FAG6206TVHC4M のみ使用可です。(ROTAX指定部品) (579165BA 又は Z-579165.11.KL のマークが入っていなければなりません) 取付方向は、問わず。 |
||||||||||||||
5.9. | バランスシャフト | バランスシャフトは装着され稼働していなくてはなりません。 237945と237949両方とも許可されます。 表面①は、機械加工されていなく鋳造面でなければなりません。バランスシャフトの中心からバランスシャフトのフライウェイトの外縁までの測定値は、 規定値以下の値であってはなりません。乾燥したバランスシャフトの最小重量は、以下の値以下であってなりません。 部品番号237945 - 355g 部品番号237949(237948) - 255g |
||||||||||||||
5.11. | クランクケース | a) | 製造者より供給された物、2つのメイン吸気経路及びクランクケース(内部も同様)への研磨機械加工は、一切不可です。 エンジン破損時のクランクケース修復については、規定内であれば可とします 修復規定 |
|||||||||||||
b) | クランクシャフト内側に製造過程で切削/研磨された跡があるものがあります |
|||||||||||||||
c) | バランスシャフトベアリングは、写真の SKF6302TN9C3 と FAG6005C3 のみ使用可です。(ROTAX指定部品) SKF6302TN9C3 取付方向は、問わず FAG6005C3 取付方向は、問わず。 |
|||||||||||||||
d) | オイルシールの取付方向について クラッチ側は、オイルシールをオモテ側が見えるように取付けなければなりません ギア側は、オイルシールをウラ側が見えるように取付けなければなりません |
|||||||||||||||
e) | クランクケース内側に製造過程でペイントが剥がれた跡があるものがあります |
5. テクニカルレギュレーション(外部)
MicroMax / MiniMax / JuniorMAX / SeniorMAX
自身のエンジンが以下のテクニカルレギュレーションに沿っているかどうか競技者自身がチェックする責務があります。
6.1. | バランスドライブ | バランスギアは、下記の写真の用に規定通りの方向で組み付けられなければなりません。 鉄製バランスギアは、新型クラッチ、及び旧型クラッチとの組み合わせで使用できます。 全てのマークが符合するように組付けなければなりません。 厚みの違う(6.0mmと9.0mm)のバランスギアを混ぜて使用することは、禁止です。 6.0mmを2つ又は、9.0mmを2つで使用しなければなりません。 |
|||||||||||
6.2. | クラッチ | a)1 | Novice 及び エンジンデリバリーではないMicro 以外は、新型クラッチのみ使用可とします 新型クラッチ 乾式遠心クラッチで最大4,000回転で繋がります。 つまり最大4,000回転で手助け無しにカート(ドライバー無し)が、動き始めなければなりません。 製造者より供給された未改造品のみ使用を許され、マニュアルに沿って組付けられなければなりません、 組付け後、油脂類は速やかに除去されていなければなりません。 又いかなる物の塗布、付加等は一切禁止とします。 ※クラッチドラムを取付けずにエンジンを始動しないで下さい、クラッチが変形/破損してしまいます。 変形したクラッチは使用しないで下さい。 ROTAX純正品以外のパーツは使用不可です。 ①のクラッチシューには、2つのバージョンがあり、両方とも使用できます、両方とも"ROTAX"のマークがあります 古いバージョンは、化学処理されたものと硝酸処理されたものがあります ②のO-リングが適切に取付けられていなければなりません。 ③のクラッチドラムには、2つのバージョンがあり、両方とも使用できます、両方とも"ROTAX"のマークがあります |
||||||||||
a)2 | Novice 及び エンジンデリバリーではないMicroは 下記の旧型クラッチも使用可とします 旧型クラッチ 乾式遠心クラッチで最大4,000回転で繋がります。 つまり最大4,000回転で手助け無しにカート(ドライバー無し)が、動き始めなければなりません。 製造者より供給された未改造品のみ使用を許され、マニュアルに沿って組付けられなければなりません、 組付け後、油脂類は速やかに除去されていなければなりません、 又いかなる物の塗布、付加等は一切禁止とします。 ROTAX純正品以外のパーツは使用不可です。 又は |
||||||||||||
b) | 旧型クラッチ、新型クラッチ共に下の写真の #9のニードルゲージベアリング #9のニードルゲージベアリング又は、プレーンベアリングと #10のO-リングを使用しなければなりません。 ROTAX純正品以外のパーツは使用不可です。 11Tスプロケットには、Oリング用の加工が施されております。 クラッチ内に、いかなる油脂及び添加物も入ることは許されません、 ニードルゲージベアリングに含まれているグリースに関しても同様です。 O-リングが適切に取付けられているのなら、上の写真が最悪の場合であり、取付ナットにのみ、その形跡が認められ、 クラッチの接触面は、完全に乾いた状態でなければなりません。 |
||||||||||||
c) | クラッチ高 最小値:11.45mm |
||||||||||||
クラッチシュー厚 最小値:24.10mm 測定は、機械加工された溝から5-10mmのクラッチが広がる部分3ヵ所を測定しなければなりません。 (クラッチが広がっていなく隙間がない状態でなければなりません) |
|||||||||||||
クラッチドラム外径 最少外径:89.50mm 測定は、クラッチドラム外側の角(ドラムが開いている方向ではありません)で測定されなければなりません。 |
|||||||||||||
クラッチドラム内径 最大内径:84.90mm 測定は、クラッチドラムの真ん中(クラッチが接する部分)でなければなりません。 |
|||||||||||||
クラッチドラム高(スプロケット含む) 最少高:33.90mm |
|||||||||||||
6.6. | 排気バルブ (SeniorMAXのみ) |
a) | 排気バルブの長さは、36.5mm +0.2/-0.3mm 以内です。 カラーの幅は、4.8mm±0.3mm 以内です。 純正の部品番号260723の緑色の排気バルブベローのみ使用可 |
||||||||||
b) | 排圧式排気バルブ(旧型)、電気式排気バルブ(EVO)とも使用可能です。 付属する全ての適正な部品が正しく取付けられていなくてはなりません。 製造者より供給された物の未改造品のみ使用が許されます。 データロガー等の排気バルブセンサーは、レース時使用不可とします。 |
||||||||||||
旧型 (~2014) 排気バルブスプリング(14)は、P.No.239942(黒色)でなければなりません 上図にある部品のみ使用出来ます |
|||||||||||||
EVO (2015~) (排気バルブを開けることにクランクケース負圧を利用) ノズル①の有無及び方向は自由とする オリジナルの排気バルブスプリング(13)(部品番号239952 緑色)が排気バルブピストン(11)の外側のみ入る 上図にある部品のみ使用出来ます 排気バルブユニット全体の配管は、下図のように組み付けられ、各ホースの長さは A:400mm ±10mm B:420mm ±10mm C:280mm ±10mm D:30mm ±10mm クリック拡大 エンジン(2015~2016)に組付けた様子は下記のようになります(実際は電気系配線が加わります) また、下記矢印部分にゴミ等の侵入を防ぐためホースを取り付けることは認められます |
|||||||||||||
6.7. | 点火系 | a) | 点火プラグ:2017年4月1日より Micro/MiniクラスはNGK GR8DI-8、Junior/Senior/MastersクラスはNGK GR9DI-8 の指定プラグのみ Microクラスのプラグギャップは、0.79mm以下とします プラグキャップは、 “NGK TB05EMA”のマークがある黒色のもののみ使用可 |
||||||||||
b) | ピックアップは、029600-0710の印が付けられていなければなりません。 金属ボール(直径3-5mm)をピックアップのエンジン側に置いたとき、金属ボールがピックアップの真ん中で止まらなければなりません。 オリジナルのラバーシールに追加してガスケット(No.431500、厚0.8mm)を ピックアップとクランクケースの間に1枚(推薦)取付けることが許可されます。 状況によって2枚までのガスケットを追加することが出来ます。 ※2枚取付けた場合、電気信号が伝わらない場合がありますすみやかに1枚に変更して下さい。 取付順は、クランクケース/ラバーシール/ガスケット/ピックアップ |
||||||||||||
c) | DENSO製(旧型)及びDellorto製(EVO)のデジタルバッテリーイグニッションがオリジナル状態で使用可能です。 改造/変更等は許されません。 レースオフィシャルは、いつでもレースオーガナイザーから提供される他のオリジナル状態のイグニッションシステムと 交換を要求する事が出来ます。 |
||||||||||||
d) | DENSO製イグニッション 2018/1/1以降使用不可(ROTAXレギュレーション2017 6.7.項より) 点火コイルの型に“DENSO”と“129000-”がなければなりません。 点火コイルのターミナル部分に3つのピンがなければなりません。 点火コイルのコネクター部分の色は、黒又は緑でなければなりません。 点火コイルの出口からプラグキャップ出口までの点火ケーブルの長さ(見えている部分のケーブルの長さ)は、 最低210mmでなければなりません。 コイルは、ギアボックスカバーに2つの純正防震ゴムを介して取付けられていなければなりません。 シャーシ取り回しの関係上、正規の場所に付けることが出来ないときのみ、 強固な金属ステーにより純正位置の穴を使い最小の移動で取り付けることは許されます。 アース線を2本まで取付けることが許可されます。 但し、写真のようにイグニッションとギアボックスカバーを結ぶ物のみとし、それ以外は一切禁止します。 以下は、禁止の例です ・バッテリーからエンジンへのアーシング ・イグニッションから直接ヘッドカバー、並びにシリンダーへのアーシング |
||||||||||||
e) | Dellorto製イグニッション(EVOエンジン) イグニッションコイルとE-BOXは分離されております。 イグニッションコイル、E-BOX、ソレノイドバルブは、下図のようにVer1、Ver2の2通りの取付方法が使用可能です。 図のように正しく取付けられていなければなりません。 シャーシとの干渉を避けるため取付ステーとギアカバーの間に最大厚20mmのワッシャーを取付けることが許可されます。 Ver1 アース線は下写真のように部品取付プレートの下側ラバーステーに取付けられていなければなりません。 取付ステーがネジ止めされるギアカバーのねじ穴周辺の黒色塗装が剥がされていなければなりません。 プレッシャーラインは、280mmのものを使用しなければなりません (Junior除く) エンジンに組付けた様子は下記のようになります Ver2 点火コイルは、下の写真の様な形をしており、2つの接続端子がなければなりません。 点火コイルには、"BRP 666820"と"NIG 0105"の2つのステッカーが貼付けられてます。 もしこれらのステッカーが剥がれた場合でもオリジナルで有れば使用を許されます。 点火コイルの出口からプラグキャップ出口までの点火ケーブルの長さ(見えている部分のケーブルの長さ)は、 最低210mmでなければなりません。 E-BOXには、"666814"又は、"666815"のステッカーが張られております。 もしこれらのステッカーが剥がれた場合でもオリジナルで有れば使用を許されます。 E-BOXは、ECUテスター(部品番号276230) Ver2V00 を使い下記の要領で検査されます。 E-BOXからワイヤーハーネスを取外します、 ECUテスターをE-BOXに繋ぎます、 ECUテスターの電源ケーブルをワイヤーハーネスの充電用コネクターに繋ぎます、 ECUテスターにそのバーションを約2秒間表示します、"2V00"と表示されなければなりません ECUテスターは自動的にE-BOXのタイプを検出して、点火タイミング/排気バルブタイミングのプログラムをチェックし始めます、 ECUテスターは、下記の対応する結果が表示されなければなりません。
|
||||||||||||
6.8. | バッテリー | 下記のバッテリーを使用しなければなりません。 FGHL20722、FGH20902、YUASA YT7B-BS、GS YUASA YT7B-BS、ROTAX RX7-12B、ROTAX RX7-12L バッテリーは、純正のバッテリークランプ、バッテリーカバー、ホルダーを使い(イラスト参照)シャーシに 2つのクランプと4つのネジを使いシート左側に取り付けられていなければなりません。
Ver2の配線は下記のようになります No.18 No.31 Ver3組立完成写真 |
|||||||||||
6.9. | インテーク サイレンサー |
洗浄可能なエアフィルターを装備したインテークサイレンサーは、以下に示す全ての部品が使用されて正しく組立てられていなければなりません。 又、ドライ/ウェットを問わず2つのネジでサポートブラケットに取付けられていなければなりません。 インテークサイレンサーチューブ(2)とキャブレターソケット(6)には"ROTAX"の文字が記されていなければなりません。 インテークサイレンサーケースボトムには、内側にパーツ番号225015が記されていなければなりません。 インテークサイレンサーケーストップには、内側にパーツ番号225025が記されていなければなりません。 エアフィルター(4)には、1層構造の黒色の物、2層構造の緑/オレンジ、2層構造の緑/濃緑で"TwinAir"のマークの3つのバージョンがあり、 塗布されたオイルが落ちることで下記写真の様に変化する場合があります。 エアフィルター(4)は、必ず図のように2つのホルダー(3)に挟み込むように組まれていて インテークサイレンサーケースボトム(1)を全てカバーしていなくてはなりません。 インテークサイレンサーの下にプレート(マット/プラスチック板等)を取付けることを禁止します。 但し、レインタイヤ装着時のみ雨カバーの取付を許可します。 インテークサイレンサーには、ステッカー/テープ等を貼り付けることを禁止します。 但し、雨カバーのテープ等での取付は許可とします。 |
|||||||||||
6.10. | キャブレター | Dellortoキャブレター 本体に“VHSB34”の型取りと"XS"のスタンプがあるキャブレターのみ使用可能です。 口径内面は完全に鋳造面でなくてはなりません。 オプションの部品番号261030 キャブレタープラグスクリューは、使用可 ROTAX純正オーバーフローパイプ(部品番号260260)最短155mmを1本使用し、その開口部分は、キャブレターの後方部分でなければなりません。 キャブレターアジャストネジ(アイドルとアイドルエア)のセッティングは自由です。 ジェットニードルのクリップの位置は自由です。 全てのジェットは、正しい位置に、完全に締め込まれていなければなりません。 最小メインジェットサイズは、各レース毎に"告知"等で提示される事があります。 ニードルバルブには、”150”のスタンプ ニードルには、写真の様にダイアモンドの枠に"INC"のマークがなければなりません。 スタートジェットには、”60”のスタンプ キャブレタースライドにサイズ"45"のスタンプがなければなりません、更にスライドの底面は鋳造面 ジェットニードルに"K57"のスタンプ フロートには、"gr4.0"のマーク ニードルジェットに"DP267"のスタンプ ニードルジェットDP267の全長は、51.0±0.5mm ニードルジェットDP267の底部分の長さは、33.0±0.45mm ニードルジェットDP267の上部穴内径は、2.67±0.10mm アイドルジェットに"#60"のスタンプ アイドルジェット"#60"は、ジェットゲージセット(部品番号281920)の プラグゲージ0.65mmが入ってはなりません。 アイドルジェットインサートに"#45"のスタンプ アイドルジェットインサート"#45"は、ジェットゲージセット(部品番号281920)の プラグゲージ0.50mmが入ってはなりません。 アトマイザーの全長は、23.75±0.35mm アトマイザーの円筒部分の長さは、15.75±0.25mm アトマイザーの切りかき部分の径は、5.8±0.3mm アトマイザーの側面穴の内径は、5.0±0.15mm キャブレターインサートには、"12.5"のスタンプ キャブレターインサート"12.5"の斜めの穴には、ジェットゲージセット(部品番号281920)の プラグゲージ0.60mmが入ってはなりません。( キャブレターインサート"12.5"の垂直の穴には、ジェットゲージセット(部品番号281920)の プラグゲージ1.30mmが入ってはなりません。 |
|||||||||||
QS、QD キャブレターはこちら |
|||||||||||||
6.11. | 燃料ポンプ/ 燃料フィルター |
MIKUNI製ダイアフラムポンプがインテークサイレンサーブラケットによってキャブレターの下に2本のボルトによって 取付けられていなければなりません。 但し、ホースとインテークサイレンサーの干渉を避けるためブラケット上に取付穴を追加することは許可されます。 燃料フィルターの種類/取付位置ともに自由とします(※フィルター材質はプラスチック製に限る)。 |
|||||||||||
6.12. | ラジエター | シリンダーヘッドカバーからサーモスタットを取り外すことは許可されます。 ラジエターは、各図に示されている全ての構成部品によって取付けられなければなりません。 温度調整する為にラジエターにテープを貼り付けることを認める。 但し、テープを貼り付ける場合、テープが剥がれないように必ず一巻以上すること。 コース上においてそのテープが剥がれることがあってはなりません。 コース/主催者によって異なる場合があります、詳しくは、主催者/コースへお問い合わせください。 ラジエターへの空気の流れを制御する純正品以外の装置/パーツの使用は禁止とします。 ラジエターの取付け位置は、エンジンの右横 Mini/Juniot/Senior/Masters/Noviceクラス では以下のVer1, Ver2, Ver3の3種類のラジエターのみ使用が許されます Version1 冷却面:高さ=290mm、幅=133mm ラジエター厚=32mm Version2 冷却面:高さ=290mm、幅=133mm ラジエター厚=32mm サポートプレート(7)には2種類の取付位置が有り、両方とも許可されます。 Version3 冷却面:高さ=290mm、幅=138mm ラジエター厚=34mm 横部分に"ROTAX"のスタンプ 付属のプラスチックフラップを取外すことは許可されます。 |
|||||||||||
Microクラスでは、部品番号295924又は295923の図に示すラジエターを使用しなければなりません。 Ver1 又はVer2 冷却面:高さ=280-300mm、幅=58-62mm、厚=30-34mm |
|||||||||||||
6.13. | ラジエター液 | レース時、添加物を含まない水のみを使用しなければなりません。 不凍液/水温を下げる類いの添加物は禁止です。 |
|||||||||||
6.14. | 排気系 | 2種類のエキゾーストソケットが使用可能です。 Version1 Version2
上記のエキゾーストソケットと標準の1枚のエキゾーストガスケットを使わなければなりません。 最大で4個のROTAX純正チャンバースプリングを使用することは、許可されます。 (フランジ部分にセーフティーワイヤー等を使用することは、禁止です。) ROTAXから供給された純正の排気システムでなければなりません。 マフラーへの溶接は、使用によって発生した穴を補修する為だけに許されます。 以下に関しては、オリジナルのものを改修することが出来ます ▶サイレンサーエンドキャップのリベットを4mmのネジとナットへの変更 ▶サイレンサー内の消音マット(1枚の純正マットのみ)を交換しエンドキャップに取付用の穴を開けること ▶ボールジョイント部より50-80mmの部分上部に排気温度センサー用のソケットを溶接し使用することは許可します。 Mini/Junior/Senior/Masters/Noviceクラスでは以下の2種類のマフラーが使用可能です。 Ver1 チャンバー部とサイレンサー部が1ピースであり、サイレンサー部が180度湾曲部とチャンバー部に溶接してあり、 2つのスプリングでサイレンサー部がチャンバー部分に固定されています Version1及びVersion2の寸法は以下でなければなりません エンドキャップの穴径: 最大21.0mm 入口円錐部の長さ: 592mm±5mm(排気パイプの始まりから円柱部の始まりまでの外側を測定) 排気パイプ円柱部の長さ: 125mm±5mm 最終円錐部の長さ: 225mm±5mm 180度湾曲部の外径: 41mm+1.5mm/-1.0mm(湾曲部の始まりから終わりまでを測定) Ver2 180度湾曲部を含むチャンバー部とサイレンサー部との2分割であり、サイレンサー部は180度湾曲部と2つのスプリングで固定され、 チャンバー部分にも2つのスプリングで固定されています。 サイレンサー部は、90度曲がり排出部が、シャーシ部品を破損させない方向に向けなければなりません。 サイレンサー部脱落防止のためにワイヤーを使用することは許可されます(最大4箇所)。 2018/1/1以降(ROTAXレギュレーション2017 6.14.項より) 90度曲がり排出部のサイレンサーエンドを使用しなければなりません。 Ver1, Ver2には、写真の純正品3種類のインナーチューブが使用許可されます。 Microクラスでは下図の専用のマフラーを使用しなければなりません 曲った排気エンドの出口内径は、21mm以上でなければなりません |