(Ver 10.01.2006)
前バージョンからの変更点には、アンダーラインが施してあります。)
以下は、ROTAX推奨レギュレーションです。
Rotax Max Challenge Japan(RMC-JP)における詳しいレギュレーション/不明な点は、
各開催コース、当社(株)栄光にお問い合わせ下さい。
1. カテゴリー
ROTAX MOJO MAX CHALLENGE(RMC)、ROTAX MOJO MAX CHALLENGE GRAND FINAL(RMCGF)、ROTAX MOJO EURO CHALLENGE 等の INTERNATIONAL ROTAX MOJO MAX CHALLENGE EVENTS(IRMCE)で使用されるカートは、以下のグループに分類されます。
・ ROTAX FR 125 Junior MAX, 排気量125cc
・ ROTAX FR 125 MAX, 排気量125cc
・ ROTAX FR 125 MAX DD2, 排気量125cc 2速
2. カート
2.1. シャーシ
125JuniorMAX 及び 125MAX クラス
国内格式(RMC)
いかなるシャーシでも、ROTAX公認ディストリビューターによって認可されます。
チューブ直径32.0mmまでの物で、円形チューブに限る。
リアアクスルの最大直径は50mm、厚みに関しては、CIK-FIAに準ずる。
IRMCE 及びRMCGF
最新のCIKホモロゲーションルールに従ってホモロゲーションされた物に限る。
RMC/RMCGF/IRMCにおいて、125JuniorMAXクラスでは、フロントブレーキ付きシャーシの使用は、許可されない。
RMC-JP MAXクラスでは、フロントブレーキ付きシャーシは、許可されます。
125MAXDD2
RMC、IRMC、RMCGFにおいて使用されるシャーシは、BRP-ROTAXによって公認されていなければならない。
シャーシは、CIKのシフタークラス(フロント/リアブレーキ装備)に沿ってデザインされていなければならない。
ブレーキシステムは、CIKのホモロゲーションを受けたものでなければならない。
ROTAX Rear Tier Protection Systemを使用していなければならない。
公認シャーシは、ROTAXホームページに記載されます。
2.2. ボディーワーク
各国の競技団体又は、CIK-FIAのレギュレーションに従う。
RMCGF/IRMCEにおいては、最新のCIK-FIAホモロゲーションに沿って公認されたボディーワークのみ許可。
2.3. タイヤ
RMCGF/RMCEC/RMCにおいて、以下のタイヤのみ許される
Slick tires: MOJO Type: D1
Front: 4.5 x 10.0 -5 Rear: 7.1 x 11.0 -5
RMC-JPでは、 BRIDGESTONE YGK です
Wet tires: MOJO Type: W1
Front: 4.0 x 10.0 -5 Rear: 6.0 x 11.0 -5
RMC-JPでは、 BRIDGESTONE YGR です
改造やタイヤトーリートメント不可
2.4. 複合素材
複合素材(カーボンファイバー等)は、シートを除いて禁止
2.5. 燃料
ガソリンスタンドから購入できる一般市販無鉛ガソリン、最大98オクタン
2.6. 車両登録
シャーシ:1台、エンジン:2基、スリックタイヤ:1セット、レインタイヤ:1セット
2.7. データロガー
全てのデータロガーシステムは、許可。
3. 安全装備
RMCGF/IRMCEにおいては、CIK-FIA Technical Regulations Article3を適用する
RMCにおいては、スーツ、ヘルメット、シューズ、グローブその他の安全装備に関してRMCをオーガナイズする各国の競技団体のレギュレーションに従う。
4. エンジン
全てのRMC、RMCGF/IRMCEレースにおいて、以下の手順に沿ってチェックされたROTAXカートエンジンのみの使用を適法とします。
それぞれのエンジンは、それぞれのIDカードとともに出荷されます。
ROTAXカート製品公認ディストリビューター及び公認サービスセンターのみが、“Technical Specification for the ROTAX engine type FR125MAX“/”Techical Specification for the ROTAX engine type 125MAXDD2“(4.1及び4.2項参照)に沿って注意深くエンジンをチェックした後、Special ROTAX seal(ROTAXロゴと6桁のシリアル番号が打たれた黒色アルミプレート)を金属ケーブルを使用してシールすることを許可されます。
車検の際、ドライバーは、破損のないシールとエンジンのシリアル番号、シール番号、スタンプ、シールを行った会社の社印が載ったエンジンアイデンティティカードをエンジンと一緒に提示しなければなりません。
これにより、レース時の車検の時間を短縮する助けとなります。 無論、抗議や“Technical Specification“に沿って公認ROTAXサービスセンターやディーラーのスタッフが手順に従ってチェックした後、エンジンを再シールする場合には、レースの前後に車検員によってエンジンを分解してチェックすることは可能です。
4.1 Techinical Specification for ROTAX kart engine:
FR125MAX(config.no.:37.125.1301/configulation 21kw)
FR125JuniorMAX(config.no.:30.0125.130/configulation 15kw)
この技術的仕様書は、定格馬力21KwのFR125MAXと定格馬力15KwのFR125JuniorMAXの初期状態を実証するための技術的な取決めとなります。 これらの図を着実にチェックすることでエンジンの技術的な統一性は確認されます。 レースの主催者はどの部品が各々適正であるのか確認できます。
特別に明示されない限り、FR125MAXとFR125JuniorMAX
用に特別にデザインされ供給されるRotax純正部品のみを適法とします。
いかなる場合も、エンジンとその付属部品にモディファイを加えてはなりません。“モディファイ”とは、オリジナルの設計から外観、内容、機能等を変更することと定義されます。
モディファイには、部品の追加、取出し、ルール内で許されている特別な部品、材質以外の物の使用も含まれます。使用上、調整可能に特別に設計されたものに関しては、モディファイとは、定義しません、例えば、キャブレターや排気バルブ。
内部付加物:エンジンや構成物を初期の状態に戻したり、エンジンのO/H以外でいかなる付加物も加えることは出来ません。
*エンジンや排気系の中や外に壁面コーティングやセラミックコーティングを使用することは禁止です。
*摩擦低減コーティングをエンジンやエンジン構成物に使用することは禁止です。
適法付加物:この書面内で許される制限内で、チェーンガード、エンジンマウント、水温計、タコメーター、アワーメーター、燃料フィルター、キャッチタンク、取付ブラケット、イグニッションコイルブラケット、アース線
技術的に制限を設けない物:純正以外の留め具、サークリップ、ワッシャー、スロットルケーブルハウジング、燃料チューブ、パルスチューブ(タイプ/径)は、特別に明示されない限り許されます。
項目 | ||
スキッシュ | FR125MAX:1.00mm-1.50mm RMC-JPでは、FR125MAX:0.90mm-1.50mm | 1.1 |
FR125JuniorMAX 及び FR125MiniMAX:1.20-1.80mm | 1.2 | |
燃焼室 | 認識コードは、223 389(4)又は、223389 1、223389 2(4A)でなければならない。 | 2.1 |
ROTAX(5)又は、MADE IN AUSTRIA(5A)の名前が型取られていなければならない。 | 2.2 | |
燃焼室の高さは、公差+0.0/-0.1mm内で27.55mm(6)から 公差±0.2mm内で28.80mm(8)以内でなければならない。 図1参照 |
2.3 | |
燃焼室の輪郭は、燃焼室定規(部品番号277 390)で確認されなければなりません。燃焼室の輪郭と定規の間の隙間は、すべての輪郭において同一でなければなりません | 2.4 | |
ピストン | 純正のコーティングされた又はコーティングされていないアルミ鋳造ピストンに純正の“E CRY K”又は、”ROTAX 215 547”スタンプが入った帯磁金属L型1mmリングが1つ。 ピストンの内側には、“ELKO”と“MADE IN AUSTRIA”が型取られていなければなりません。 | 3.1 |
機械加工された部分は、ピストンの上面、外周、ピストンリング溝、ピストンピン穴、ピストン下面の内周、工場出荷前に加工されたピストンスカート。それ以外の表面は、機械加工されていなく鋳造面をしている。 | 3.2 | |
ピストンピン | ピストンピンは、帯磁金属でなければならない。 | 4.1 |
図4.1の様でなければならない | 4.2 | |
シリンダー | Gilnisilメッキをした軽合金シリンダーで1つのメイン排気ポートと圧力式排気バルブ(FR125MAXのみ)を持っている、いかなる再メッキも禁止 | 5.1 |
最大ボア:54.035mm(排気ポートの上10mmでの数値) | 5.2 | |
シリンダーには,ROTAXのロゴマーク(1)、図2、図2.1参照 | 5.3 | |
FR125MAX: シリンダーには、認識コード223 997(2)、図2、図2.1参照 | 5.4 | |
FR125JuniorMAX/FR125miniMAX: シリンダーには、認識コード223 999(2)、図2、図2.1参照 | 5.4 | |
シリンダー高は、公差-0.05/+0.1mm内で87mmでなければならない(3)、図3参照 | 5.5 | |
全てのポートと通路は、吸気ポートとその通路が工場において製造過程において鏡面加工されている所を除いて鋳造面です。全てのポートは、リングのじゃまにならないよう縁が面取りされています。 いかなる追加の機械加工は禁止される。 | 5.6 | |
排気ポートの上面は、工場出荷以前に加工されている可能性があります | 5.7 | |
排気バルブタイミング(シリンダートップと排気バルブトップの間隔)は、テンプレート(ROTAX部品番号
277395)を用いてチェックされなければなりません。 テンプレートをシリンダーにシリンダートップで止るまで挿入します。テンプレートを吸気ポートの中心線に並べ、シリンダー壁に接触するまで反対側の排気ポート側に動かします。
注意:テンプレートのMAX側とジュニア/ミニ側を確認して下さい。 テンプレートの溝がシリンダー上のO-リングの溝と並んでいなければなりません。 |
5.7 | |
吸気システム | インテークマニフォールドには、ROTAXのマークと認識コード267 915のマークがあります。 工場において製造工程上キャブレター取り付け部等で鏡面加工してあることもあります。これは手作業により1mm以下のわずかなものでしかありません。 研磨したり機械加工したりすることは、すべて禁止です。 |
6.1 |
リードバルブAssyには、2つのペタルストップと2つのリード、 各々3つの弁が備わっています。 | 6.2 | |
リードの厚みは、0.6mm±0.08mmです。 | 6.3 | |
排気パワーバルブ | FR125MAXのみ 製造者より供給された物の未改造品のみ許されます。 スプリングは、取り付けられていなければなりません。 | 7.1 |
排気バルブの長さは、36.5mm +0.2/-0.3mm 以内です。 (図3.5参照) | 7.2 | |
カラーの幅は、4.8mm±0.3mm 以内です。 (図3.5参照) | 7.3 | |
クランクシャフト | ストローク:54.5mm±0.1mm | 8.1 |
コンロッド(7)は、シャフト部分に“213”又は“365”又は”367”の番号がマークしてなければなりません。(図4参照) | 8.2 | |
コンロッドのシャフトは、機械加工されていません(銅メッキ)。シャフトの切削や研磨は認められません。 | 8.3 | |
バランスシャフト | バランスシャフトは装着され稼働していなくてはなりません。 | 9.1 |
237945と237949両方とも許可。(図4.2参照) | 9.2 | |
表面(1)は、機械加工されていなく鋳造面でなければなりません。(図4.2参照) | 9.3 | |
バランスシャフトの中心からバランスシャフトのフライウェイトの外縁までの測定値は、規定値以下の値であってはなりません。(図4.2参照) | 9.4 | |
乾燥したバランスシャフトの最小重量は、以下の値以下であってなりません。
部品番号237945 - 355g 部品番号237949 - 255g |
9.5 | |
クランクケース | 製造者より供給された物、2つのメイン吸気経路の研磨機械加工は、一切不可 | 10.1 |
点火系 | DENSOデジタルバッテリーイグニッション、可変点火タイミング、調整は不要また不可 レース主催者は、いつでも主催者から供給されるイグニッションシステムとドライバーの物とを付け替えることを要求することが出来ます。 | 11.1 |
点火コイルの型に“DENSO”と“129000-”がなければならない。点火コイルのターミナル部分に3つのピンがなければならない。 | 11.2 | |
コイルは、ギアボックスカバーに防震ゴムを介して取付けられていなければなりません。 シャーシ取り回しの関係上、正規の場所に付けることが出来ないときのみ、強固な金属ステーにより純正位置の穴を使い最小の移動で取り付けることは許されます | 11.3 | |
点火プラグ:DENSO IW24、27、29、31、34 RMC-JPでは、プラグの制限はありません、DENSO IW 推奨 | 11.4 | |
純正のバッテリーを使用しなければならない FIAMM-GS FG20651、FG20722、FGHL20722、FGH20902、YUASA6.5 | 11.5 | |
バッテリーは、純正のバッテリークランプ、バッテリーカバーを使いシャーシに取り付けられていなければならない (図8参照) | 11.6 | |
プラグキャップには、“NGK TB05EMA”のマークがなければならない。 | 11.7 | |
キャブレター | DELL’ORTOキャブレター | 12.1 |
キャブレター本体に“VHSB34”の型取り | 12.2 | |
キャブレター本体に"QD"又は、"QS"のスタンプ | 12.3 | |
口径内面は完全に鋳造面である。 | 12.4 | |
ニードルジェットに“FN266”のスタンプ | 12.5 | |
キャブレタースライドにサイズ”40”のスタンプがなければならない更にスライドの底面は鋳造面である。 | 12.6 | |
ジェットニードルに"K27"又は、"K98"のスタンプ | 12.7 | |
以下の2通りの組み合わせのみ許可とする RMC-JPでは、ROTAX純正部品を使用する限り、組み合わせは自由とします。 フロートは、”gr5.2”又は、”gr3.6” ジェットは、”30”又は、”60” のみが、ROTAX純正部品です。 |
||
ケース1: | ||
フロートは、”gr5.2”のマーク | 12.8-1 | |
アイドルジェットには、”30”のスタンプ | 12.9-1 | |
アイドルジェットインサートには、”30”のスタンプ | 12.10-1 | |
ケース2: | ||
フロートは、”gr3.6”のマーク | 12.8-2 | |
アイドルジェットには、”60”のスタンプ | 12.9-2 | |
アイドルジェットインサートには、”60”のスタンプ | 12.10-2 | |
スタートジェットには、”60”のスタンプ | 12.11 | |
キャブレターアジャストネジのセッティングは自由 | 12.12 | |
160番以下及び200番以上のメインジェットは、ROTAXからは推奨されない。 | 12.13 | |
160番以下及び200番以上のメインジェットは、ROTAXより供給されないが、許可される。 | 12.14 | |
最小メインジェットサイズが各レースにより指定されることもあります。 | 12.15 | |
燃料ポンプ | MIKUNI製ダイアフラムポンプがインテークサイレンサーブラケットの底に取付けられていなければならない。 | 13.1 |
ラジエター | 図5に示す単層アルミラジエター | 14.1 |
冷却面:高さ=290mm、幅=133mm | 14.2 | |
ラジエター厚:32mm | 14.3 | |
ラジエターの取付け位置は、エンジンの右横 | 14.4 | |
ラジエターは、図5及び図5.1に示されている全ての構成部品によって取付けられなければならない。 | 14.5 | |
シリンダーヘッドカバーからサーモスタットを取り外すことは許可される。 | 14.7 | |
ラジエター液 | グリコール系不凍液は不可。 添加物を含まない水のみ使用可 |
15.1 |
クラッチ | 乾式遠心クラッチ、最大3,000回転で繋がる、最大3,000回転で手助け無しにカート(ドライバー無し)が、動き始めなければならない。 | 16.1 |
インテークサイレンサー | インテークサイレンサーは、レイン、ドライを問わず、図6にあるすべての部品を使用して洗浄可能なエアクリーナーと一体で、ブラケットに2つのネジを使用して取付けられなければならない。 | 17.1 |
ヘビーレイン時、水が自動的に排出されるよう、インテークサイレンサー底部のプラスチック成型時に出来る印の中心に直径8mmの穴を1つ開けることは許可される。 | 17.2 | |
エアクリーナーは、必ず図6のように装着されなければならない。 | 17.3 | |
排気系 | ROTAXから供給された物でなければならず、消音装置の消音部材を交換する以外改造することは出来ない。消音部材を交換する時は、リベットに換え強固にネジ止めしなければならない | 18.1 |
標準のエンジン/パイプの接続部を使わなければならない。 | 18.2 | |
消音部以降の排気パイプは、図7のようです。 | 18.3 | |
入口円錐部の長さ:592mm±5mm(排気パイプの始まりから円柱部の始まりまでの外側を測定) | 18.4 | |
排気パイプ円柱部の長さ:125mm±5mm | 18.5 | |
最終円錐部の長さ:225mm±5mm(測定部は図7参照) | 18.6 | |
180度湾曲部の外径:41mm+1.5mm/-1.0mm(湾曲部の始まりから終わりまでを測定) | 18.7 | |
消音部エンドキャップ穴の直径:21mm+/-0.2mm(図7、部品3又は6) | 18.8 | |
エンジンと一緒に供給された膨張室と消音部は、騒音を低減するための特別な器具を追加する以外は改造不可。 | 18.9 | |
フランジ部より50mmの部分上部に排気温度センサー用のソケットを溶接することは、許可される。 | 18.10 | |
最大で4個のROTAX純正チャンバースプリングを使用することは、許可される。(フランジ部分にワイヤーを使用することは、許可されない。) | 18.11 | |
排気音 | 排気音が92dB(A)を越えたとき、騒音遮断マット(図7、部品5)をROTAX純正のスペアパーツと交換しなければならない。 排気音測定手順 *測定場所は、コース上のエンジンが最高負荷を出している場所、回転数でいえば11,000から12,000回転の場所でなければならない。 *集音部は、コース面から1mの高さでコースに対して直角に設置されなければならない。 *集音部とカートの距離はコース上の理論上のラインで7.5mでなければならない。 *カートは、コース上の理論上のラインで最高負荷を駆けていなくてはならない。 |
19.1 |
4.2 Techinical Specification for ROTAX kart engine:
125MAXDD2(config.no.:33.0125.100, 36.0125.200/configulation 24kw)
この技術的仕様書は、定格馬力24Kwの125MAXDD2の初期状態を実証するための技術的な取決めとなります。 これらの図を着実にチェックすることでエンジンの技術的な統一性は確認されます。 レースの主催者はどの部品が各々適正であるのか確認できます。
特別に明示されない限り、125MAXDD2用に特別にデザインされ供給されるRotax純正部品のみを適法とします。
いかなる場合も、エンジンとその付属部品にモディファイを加えてはなりません。“モディファイ”とは、オリジナルの設計から外観、内容、機能等を変更することと定義されます。
モディファイには、部品の追加、取出し、ルール内で許されている特別な部品、材質以外の物の使用も含まれます。使用上、調整可能に特別に設計されたものに関しては、モディファイとは、定義しません、例えば、キャブレターや排気バルブ。
内部付加物:エンジンや構成物を初期の状態に戻したり、エンジンのO/H以外でいかなる付加物も加えることは出来ません。
*エンジンや排気系の中や外に壁面コーティングやセラミックコーティングを使用することは禁止です。
*摩擦低減コーティングをエンジンやエンジン構成物に使用することは禁止です。
適法付加物:この書面内で許される制限内で、水温計、タコメーター、アワーメーター、燃料フィルター、キャッチタンク、取付ブラケット
技術的に制限を設けない物:純正以外の留め具、サークリップ、ワッシャー、スロットルケーブルハウジング、燃料及びパルスチューブ(タイプや径)は、特別に明示されない限り許されます。
項目 | ||
スキッシュ | 0.90mm-1.50mm | 1.1 |
燃焼室 | 認識コードは、223 389C又は、223389 1、223389 2CAでなければならない。 | 2.1 |
ROTAXD又は、MADE IN AUSTRIADAの名前が型取られていなければならない。 | 2.2 | |
燃焼室の高さは、公差+0.0/-0.1mm内で27.55mmEから 公差±0.2mm内で28.80mmG以内でなければならない。 図1参照 |
2.3 | |
燃焼室の輪郭は、燃焼室定規(部品番号277 390)で確認されなければなりません。燃焼室の輪郭と定規の間の隙間は、すべての輪郭において同一でなければなりません | 2.4 | |
ピストン | 純正のコーティングされた又はコーティングされていないアルミ鋳造ピストンに純正の“E CRY K”又は、”ROTAX 215 547”スタンプが入った帯磁金属L型1mmリングが1つ。 ピストンの内側には、“ELKO”と“MADE IN AUSTRIA”が型取られていなければなりません。 | 3.1 |
機械加工された部分は、ピストンの上面、外周、ピストンリング溝、ピストンピン穴、ピストン下面の内周、工場出荷前に加工されたピストンスカート。それ以外の表面は、機械加工されていなく鋳造面をしている。 | 3.2 | |
ピストンピン | ピストンピンは、帯磁金属でなければならない。 | 4.1 |
図4.1の様でなければならない | 4.2 | |
シリンダー | Gilnisilメッキをした軽合金シリンダーで1つのメイン排気ポートと圧力式排気バルブを持っている、いかなる再メッキも禁止 | 5.1 |
最大ボア:54.035mm(排気ポートの上10mmでの数値) | 5.2 | |
シリンダーには,ROTAXのロゴマーク@、図2、図2.1参照 | 5.3 | |
シリンダーには、認識コード613 930A、図2、図2.1参照 | 5.4 | |
シリンダー高は、公差-0.05/+0.1mm内で87mmでなければならないB、図3参照 | 5.5 | |
全てのポートと通路は、吸気ポートとその通路が工場において製造過程において鏡面加工されている所を除いて鋳造面です。全てのポートは、リングのじゃまにならないよう縁が面取りされています。 いかなる追加の機械加工は禁止される。 | 5.6 | |
吸気システム | インテークマニフォールドには、ROTAXのマークと認識コード267 410のマークがあります。 工場において製造工程上キャブレター取り付け部等で鏡面加工してあることもあります。これは手作業により1mm以下のわずかなものでしかありません。 研磨したり機械加工したりすることは、すべて禁止です。 |
6.1 |
リードバルブAssyには、2つのペタルストップと2つのリード、 各々3つの弁が備わっています。 | 6.2 | |
リードの厚みは、0.6mm±0.08mmです。 | 6.3 | |
排気パワーバルブ | 製造者より供給された物の未改造品のみ許されます。 スプリングは、取り付けられていなければなりません。 | 7.1 |
排気バルブの長さは、36.5mm +0.2/-0.3mm 以内です。 (図3.5参照) | 7.2 | |
カラーの幅は、4.8mm±0.3mm 以内です。 (図3.5参照) | 7.3 | |
クランクシャフト | ストローク:54.5mm±0.1mm | 8.1 |
コンロッドFは、シャフト部分に“365”又は”367”の番号がマークしてなければなりません。(図4参照) | 8.2 | |
コンロッドのシャフトは、機械加工されていません(銅メッキ)。シャフトの切削や研磨は認められません。 | 8.3 | |
バランスドライブ | バランスドライブギアは、クランクシャフトに装着されていなくてはなりません。 | 9.1 |
バランスギアは、プライマリーシャフトに装着されていなくてはなりません。 | 9.2 | |
バランスギア上のフライウェイトの表面は、機械加工されていてはなりません。 | 9.3 | |
バランスシャフトの中心からバランスシャフトのフライウェイトの外縁までの測定値は、規定値以下の値であってはなりません。(図4.2参照) | 9.4 | |
乾燥したバランスシャフトの最小重量は、以下の値以下であってなりません。
部品番号237945 - 355g 部品番号237949 - 255g |
9.5 | |
2スピードギアボックス | プライマリーシャフトには、1速ギアとして19T、2速ギアとして24Tでなければなりません。 | 10.1 |
1速ギアのアイドルギアは、81Tでなければなりません。 | 10.2 | |
2速ギアのアイドルギアは、77Tでなければなりません。 | 10.3 | |
ギアは、2本のケーブルを介して純正のシフトパドルで操作されなければなりません。 | 10.4 | |
クランクケース | 製造者より供給された物、2つの吸気経路は、製造過程中に生じた部分を除いて、鋳造面をしていること。 2つのメイン吸気経路の研磨機械加工は、一切不可 |
11.1 |
点火系 | DENSOデジタルバッテリーイグニッション、可変点火タイミング、調整は不要また不可 レース主催者は、いつでも主催者から供給されるイグニッションシステムとドライバーの物とを付け替えることを要求することが出来ます。 | 12.1 |
点火コイルの型に“DENSO”と“129000-”がなければならない。点火コイルのターミナル部分に6つのピン又は、4つのピンがなければならない。 | 12.2 | |
コイルは、クランクケースに純正の防震ゴムを介して取付けられていなければなりません。 | 12.3 | |
点火プラグ:DENSO IW24、27、29、31、34 | 12.4 | |
純正のバッテリーを使用しなければならない FIAMM-GS FG20651、FG20722、FGHL20722、FGH20902、YUASA6.5 | 12.5 | |
プラグキャップには、“NGK TB05EMA”のマークがなければならない。 | 12.6 | |
キャブレター | DELL’ORTOキャブレター | 13.1 |
キャブレター本体に“VHSB34”の型取り | 13.2 | |
キャブレター本体に"QD"又は、"QS"のスタンプ | 13.3 | |
口径内面は完全に鋳造面である。 | 13.4 | |
ニードルジェットに“FN266”のスタンプ | 13.5 | |
キャブレタースライドにサイズ”40”のスタンプがなければならない更にスライドの底面は鋳造面である。 | 13.6 | |
ジェットニードルに"K27"又は、"K98"のスタンプ | 13.7 | |
以下の2通りの組み合わせのみ許可とする | ||
ケース1: | ||
フロートは、”gr5.2”のマーク | 13.8-1 | |
アイドルジェットには、”30”のスタンプ | 13.9-1 | |
アイドルジェットインサートには、”30”のスタンプ | 13.10-1 | |
ケース2: | ||
フロートは、”gr3.6”のマーク | 13.8-2 | |
アイドルジェットには、”60”のスタンプ | 13.9-2 | |
アイドルジェットインサートには、”60”のスタンプ | 13.10-2 | |
スタートジェットには、”60”のスタンプ | 13.11 | |
キャブレターアジャストネジのセッティングは自由 | 13.12 | |
160番以下及び200番以上のメインジェットは、ROTAXからは推奨されない。 | 13.13 | |
160番以下及び200番以上のメインジェットは、ROTAXより供給されないが、許可される。 | 13.14 | |
最小メインジェットサイズが各レースにより指定されることもあります。 | 13.15 | |
燃料ポンプ | 外側のプラスチックがグレイ又は黒の純正の燃料ポンプが2つの純正防振ゴムによってシャーシに取り付けられていなくてはならない。 | 14.1 |
燃料ポンプの取付位置は、シャーシメインチューブ上、100mm以上の位置にあってはならない。 | 14.2 | |
燃料フィルター | 燃料タンクと燃料ポンプの間の燃料フィルターは、ROTAX純正(部品番号274160)のみ許される。純正以外の燃料フィルターは、燃料ポンプとキャブレターの間に取り付けなければならない。 | 15.1 |
ラジエーター | 単層アルミラジエーター | 16.1 |
ラジエーター上面に”ROTAX”のスタンプ | 16.2 | |
冷却面:高さ=284mm、幅=202mm | 16.3 | |
ラジエーター厚:32mm | 16.4 | |
ラジエーターの取付け位置は、シート横、左側 | 16.5 | |
ラジエーターは、ラジエーターキャップも含んでシャーシメインチューブより400mm以上にあってはならない。 | 16.6 | |
追加の冷却装備は付加 | 16.7 | |
エアダクト等の空気の流れを制御するものの装備は付加 | 16.8 | |
シリンダーヘッドカバーからサーモスタットを取り外すことは許可される。 | 16.9 | |
ラジエター液 | グリコール系不凍液は不可。 添加物を含まない水のみ使用可 |
17.1 |
クラッチ | 湿式遠心クラッチ、最大4,000回転で繋がる、最大4,000回転で手助け無しにカート(ドライバー無し)が、動き始めなければならない。 | 18.1 |
インテークサイレンサー | インテークサイレンサーは、洗浄可能なエアクリーナーと一体 | 19.1 |
インテークサイレンサーケースの内側にROTAXパーツ番号:225012のマーク | 19.2 | |
インテークサイレンサーカバーの内側にROTAXパーツ番号:225022のマーク | 19.3 | |
エアフィルターには、ROTAXパーツ番号:225052のマーク | 19.4 | |
エアフィルターは、インテークサイレンサーケースの吸気穴部分がカバーされるように、インテークサイレンサーケース/カバーの間に取り付けられなければならない | 19.5 | |
排気系 | ROTAXから供給された物でなければならず、消音装置の消音部材を交換する以外改造することは出来ない。消音部材を交換する時は、リベットに換え強固にネジ止めしなければならない | 20.1 |
標準のエキゾーストソケットを使わなければならない。 | 20.2 | |
エンジンと一緒に供給された膨張室と消音部は、騒音を低減するための特別な器具を追加する以外は改造不可。 | 20.3 | |
フランジ部より50mmの部分上部に排気温度センサー用のソケットを溶接することは、許可される。 | 20.4 | |
最大で4個のROTAX純正チャンバースプリングを使用することは、許可される。(フランジ部分にワイヤーを使用することは、許可されない。) | 20.5 | |
排気音 | 排気音が94dB(A)を越えたとき、騒音遮断マット(図7、部品5)をROTAX純正のスペアパーツと交換しなければならない。 排気音測定手順 *測定場所は、コース上のエンジンが最高負荷を出している場所、回転数でいえば11,000から12,000回転の場所でなければならない。 *集音部は、コース面から1mの高さでコースに対して直角に設置されなければならない。 *集音部とカートの距離はコース上の理論上のラインで7.5mでなければならない。 *カートは、コース上の理論上のラインで最高負荷を駆けていなくてはならない。 |
21.1 |