ROTAX MAXエンジンとRotax Max Challenge(RMC)レースの御紹介


ROTAX MAXエンジン販売推移
2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
販売数 50 220基 140基 150基 140基 160基 223基 230基 346基 140基 4485基
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
110基 220基 230基 160基 130基 216基 164基 250基 214基 167基
2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年 2027年 2028年 2029年
192基 188基 310基 135基


RMC参加延人数推移   
2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
参加延人数 40 70 113 249 254 467 749 857 655 655
増加数 30 43 136 5 213 282 108 -202 0
2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
参加延人数 705 709 756 676 673 656 705 676 687 632
増加数 50 4 47 -80 -3 -17 49 -29 11 -55
2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年 2027年 2028年 2029年 2030年
参加延人数 670 665 667
増加数 38 -5 2

景気の影響を受け2009年-2010年と販売数/参加者数共に急激に減少しましたがその後は、順調に増加しております。
同じエンジンを長く使用できるため近年は、販売数より参加者の増加の方が多い傾向にあります。
Micro <-> Mini <-> Junior <-> Senior のコンバージョンが比較的簡単に出来ます。
エンジン履歴を全て弊社で管理しておりますが、性能を発売以来同じに保つようしているため
2000年代初期のエンジンがいまだにレースの上位に入ってきており、エンジンへの無駄な費用を抑えることの証明となっております。
全日本選手権等のエンジンチューニングクラスや「見かけのエンジンコストが安いクラス」に比べ実際のエンジンコストが安いため、
長く続ける事が出来るので経験豊富なドライバーが多く、レースのレベルも全日本選手権等に比べ勝るとも劣らないものとなっております。
近年は、初級者/エンジョイ派も気軽に参加できるようにNOVICE(ノービス)/MAX Lights等のクラスも設定しており更に裾野が広がってきております。



ROTAX MAX レース ランニングコスト
ROTAX MAXエンジンの大きな特徴として、他のカートエンジンに比べて非常に優れたコストパフォーマンスがあります、
以下に一般的なランニングコストを御紹介いたします。

ROTAX MAX 新品エンジン 
450,000円
燃料ポンプ・エアクリーナー・ラジエター・チャンバー・キャブレター・
バッテリー・バッテリーホルダー・チャージャー・スタータースイッチ等 走行に必要なものが全て含まれております、
これに、キャブレターセッティングに必要な「メインジェットキット(2,600円)」を加えれば即レースにも参加できる状態となります。

★ランニングコスト
 ●エンジンライフ 
10年以上 (初期のエンジンがいまだにレース上位入賞)
 
 ●ピストン交換及び各部点検 
20〜50時間 (コース等の状況に左右されます)
  メーカー推薦は、「10時間毎の上回り点検、20〜25時間毎に必要であれば交換」となっております
  上回りオーバーホール 約50,000円
  (毎週練習に使用する頻度で、
半年〜1年に1度ほど)

 ●フルオーバーホール 
50〜60時間
  メーカー推薦は、「50時間毎の点検、必要であれば交換」となっております。
  フルオーバーホール 約130,000円
  (毎週練習に使用する頻度で、
1年〜1年半に1度ほど)

 ●エンジンオイル 
40〜50:1
  シリンダーコーティングににニカシルを採用しているため他のエンジンに比べ混合比が薄く混合オイルの使用量が他のエンジンに比べ1/2〜1/4となっております。
  40〜50Lのガソリンにオイル1Lですので、普通の練習量だと
1本のオイル(ROTAX XPS Synmax 1L 5,400円)で2〜3日分の燃料となります。

 ●その他消耗品(レース出場の場合)
  マフラー消音材 1,800円 2〜3レース毎に点検
  プラグ NGK GR8DI 又は GR9DI(専用品) 2,700円 レース毎に点検
  ノイズボックスエアフィルター 2,000円 レース毎に点検(1年に1回交換推奨、メンテナンスにより、長期の使用可能)
  キャブレターメンテナンス 約5,000円




ROTAX MAXエンジン / RMCレースの歴史
1981 CIK/Intercontinental-Eクラス用250ccパラレルシリンダーエンジンtype256を最初のカート専用エンジンとして製造開始
1983 CIK/FA及びFSAクラス用として伝説的なロータリーバルブエンジンtype100の製造開始
1986 CIK/ICAクラス用のリードバルブエンジンtype100の製造開始
1992 CIK/ICA-Juniorクラス用としてピストンポートバルブエンジンtype100製造開始
1995 革新的なインドライブ(左ドライブ)の100ccロータリーバルブ、リードバルブエンジンのCIK公認
1996 ROTAX KART Center発足
1997 ROTAX125MAXエンジン製造開始
1999 ROTAX MAX CHALLENGE シリーズを世界的に開始
Paris Bercyで開催された"Race of Champions"にROTAX125MAXが採用される
(佐藤琢磨・福田良・片岡龍也が日本人チームとして参戦)
2000 ROTAX125JuniorMAXエンジン製造開始
125MAXエンジン 累計10,000基
第1回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがプエルトリコで開催される(SeniorMAXクラス)
各国から選抜されたドライバーによって競われるGrand Finalは、カートのオリンピックとして開催され
この、プエルトリコには、19カ国から選手が参加しました
2001 第2回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがマレーシアで開催される
2002 100ccエンジン製造中止
1983から2002にかけて国内/国際に関わらず様々なCIKクラスにおいてROTAX100ccエンジンが栄冠を勝ち取り、
Kimi Raikkonen, Jenson Button, Giorgio Pantano, Anthony Davidson, Robert Kubica等のF1ドライバーたちが、
そのレースキャリアの中でROTAX Kartエンジンを使用しておりました
フロント/サイド/リア-プロテクションシステム、デザイン、ブレーキシステム等で革新的なROTAX kart RM1と、そのエンジンである
チェーンを使用しない革新的な駆動系を持った125MAX DD2エンジンを発表
第3回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルが南アフリカで開催される

2003 125MAXエンジン 累計25,000基
第4回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがエジプトで開催される(SeniorMAXクラス、JuniorMAXクラス)
この大会には、
36カ国からの参加がありました
JuniorMAXクラスは、エンジン/シャーシ共にイコールコンディション
2004 ROTAX125MiniMAXエンジン発表
Rotax Max Euro Challengeシリーズ開始
第5回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがスペインで開催される(RM1クラス、JuniorMAXクラス)
両クラスがエンジン/シャーシ共にイコールコンディションになる
2005 MOJO カートレーシングタイヤ発表/販売開始
第6回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがマレーシアで開催される(SeniorMAXクラス、JuniorMAXクラス、DD2クラス)
この大会には、
43カ国からの参加があり、モータースポーツイベントの中では最多参加国イベントとなりました
全クラスがエンジン/シャーシ共にイコールコンディションになる
2006 125MAX DD2エンジンをすべてのシャーシメーカーにプレゼンテーション、各メーカーによりDD2シャーシの開発開始
第7回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがポルトガルで開催される
48カ国188名のドライバーが参加
2007 125MAXエンジン 累計50,000基 達成
ROTAX125MicroMAXエンジン発表

第8回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがUAEで開催、54カ国216名のドライバーが参加
2008 第9回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがイタリアで開催、59カ国216名ドライバーが参加
2009 125MAXエンジン 累計60,000基 達成
第10回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがエジプトで開催、
63カ国216名のドライバーが参加
2010 第11回ROTAX MAX CHALLENEGグランドファイナルがイタリアで開催、60カ国246名のドライバーが参加
2011 125MAXエンジン 累計70,000基 達成
第12回ROTAX MAX CHALLENGE グランドファイナルがUAEで開催60カ国246名のドライバーが参加
2012 第13回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがポルトガルで開催、60カ国288名のドライバーが参加
2013 第14回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがアメリカ/ニューオリンズで開催、53カ国360名のドライバーが参加
CIKルールにより北米ドライバーのみのMicroMAXクラス、MiniMAXクラスが併催される
2014 第15回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがスペイン/バレンシアで開催、288名のドライバーが参加
Seniorクラス 菊地選手 8位
2015 EVOエンジン発売開始
第16回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがポルトガル/Portimaoで開催、
288名のドライバーが参加
2016 第17回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがイタリア/Sarnoで開催、360名のドライバーが参加
MicroMAXクラス、MiniMAXクラス開催スタート
2017 第18回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがポルトガル/Portimaoで開催、360名のドライバーが参加
Microクラス 洞地選手 3位
Seniorクラス 水野選手 7位
2018 第19回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがブラジル/Paradinoで開催、360名のドライバーが参加
Miniクラス 洞地選手 6位
Seniorクラス 遠藤選手 9位
2019 第20回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがイタリア/Sarnoで開催、360名のドライバーが参加
Microクラス Peebles選手 8位
Miniクラス 藤井選手 8位
Juniorクラス 酒井選手 8位
Seniorクラス 古谷選手 8位
2020 2020規定 MicroMaxエンジン、MiniMaxエンジン発売開始
COVID-19の影響で第21回グランドファイナル中止
2021 第22回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがバーレーン/SAKHIRで開催、360名のドライバーが参加
E20クラス開始
Miniクラス 遠藤選手 優勝
Juniorクラス 西田選手 8位
2022 第22回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがポルトガル/Portimaoで開催、394名のドライバーが参加
E20Jクラス開始
Microrクラス 坂野選手 7位
Seniorクラス 熊谷選手 8位
2023 第22回ROTAX MAX CHALLENEG グランドファイナルがバーレーン/SAKHIRで開催、384名のドライバーが参加
E10クラス開始
Juniorクラス Quintin選手 8位


国内でのRotax Max Challenge(RMC)レースの歴史
1997 MAXエンジン販売開始
2001 瑞浪レイクウェイ(岐阜県)にて国内RMCレーススタート
河野尚裕、高橋和則が最初の日本人Grand Final出場者となる
2002 鈴鹿サーキット(三重県)南コースでもRMCレーススタート
高橋和則がグランドファイナル(南アフリカ)でマスターズクラス世界チャンピオン獲得
2003 RMCレース、ジュニアクラス開始
2004 開催コースが7コースに拡大。 MAXフェスティバルを瑞浪レイクウェイにて初開催
松谷隆郎がRotax Max ユーロチャレンジに参戦、初代シリーズチャンピオン獲得
2005 RMCレース、Miniクラス開始
平峰一貴がマレーシアで開催されたグランドファイナルJuniorMAXクラスで、日本人初の3位表彰台獲得
2006 MAXフェスティバル 瑞浪レイクウェイにて参加台数109台
2007 関東地域でもRMCレースが本格的スタート
MAXフェスティバル 瑞浪レイクウェイにて
参加台数163台
国内DD2クラススタート
UAEで開催された、グランドファイナル
JuniorMAXクラスでは藤江龍弥が2位表彰台獲得、勝田、高星もトップ争をするなど活躍
同じくDD2クラスでは
久保誠が3位表彰台獲得 日本人選手が大活躍
2008 MAXフェスティバル 瑞浪レイクウェイにて参加台数204台
藤江龍弥がMax Euro Challengeに参戦、ランキング3位
2009 MAXフェスティバル 瑞浪レイクウェイにて参加台数209台
エジプトで開催されたグランドファイナルで、
笹原右京がJuniorMAXクラスで日本人初のワールドチャンピオン獲得
2010 国内では初めてROTAX MAX WinterCup In JAPANが新東京サーキットで開催、海外からもたくさんの選手が参加
笹原右京がMax Euro Challengeに参戦、ランキング6位
藤田施那がASIA MOJO ROTAX CHALLENGEに、長渕蓮がイギリスSUPER ONE ROTAX Seniorクラスに参戦、活躍
MAXフェスティバルが美浜サーキットにて初開催、
参加台数161台
2011 Max Euro Challengeシリーズで笹原右京が日本人初のヨーロッパチャンピオン獲得
MAXフェスティバル ツインリンクモテギにて
参加台数178台
Max Euro WinterCupで笹原右京が初のチャンピオン獲得

UAEで開催された、
グランドファイナルで笹原右京が2度目のワールドチャンピオン獲得
2012 MAXフェスティバル 新東京サーキットにて参加台数149台
2013 笹原右京が世界中のメディアから大きく取り上げられ、多くのスポンサーからの支援を受けフォーミュラールノー2.0ALPSシリーズに参戦
佐藤公哉(英国ROTAXレースに参戦後、フォーミュラーへ)がAUTO GPシリーズランキング2位、SauberF1チームより7月YoungDriverTestに参加
ROTAXレース出身の勝田貴元、高星明誠、国本雄資、石川京侍 その他多くの若い選手が国内フォーミュラカテゴリーで大活躍
MAXフェスティバルフェスティカサーキット瑞浪にて
参加台数153台
2014 MAXフェスティバル フェスティカサーキット瑞浪にて参加台数159台
2015 MAXフェスティバル フェスティカサーキット瑞浪にて参加台数188台
2016 MAXフェスティバル 鈴鹿サーキットにて参加台数200台
2017 MAXフェスティバル フェスティカサーキット瑞浪にて参加台数225台
2018 MAXフェスティバル 鈴鹿サーキットにて参加台数226台
2019 MAXフェスティバル オートパラダイス御殿場にて参加台数177台
2020 MAXフェスティバル フェスティカサーキット瑞浪にて参加台数145台
COVID-19の影響で第21回グランドファイナル中止
2021 MAXフェスティバル フェスティカサーキット瑞浪にて参加台数159台
遠藤選手 Miniクラスでグランドファイナルチャンピオン獲得
2022 MAXフェスティバル オートパラダイス御殿場にて参加台数131台
2023 MAXフェスティバル フェスティカサーキット瑞浪にて参加台数184台
グランドファイナル 歴代出場選手







ROTAXの歴史
BRP-ROTAX GmbH&CoKG
1920年、ROTAX-WERK AGが、ドイツ/Dresdenに設立
1930年、Fichtel&Sachs AG社を買収し、ドイツ/Schweinfurtに移転
1943年、オーストリア/Welsに移転
1947年、Wels近郊のGunskirchenに移転
1950年、伝説的なオーストリア製LOHNERスクーターの製造開始

1959年、LOHNERWERKE GmbH社/Viennaの過半数の株式を取得
1962年、この年、ROTAX製エンジンが、BOMBARDIER INC社/カナダのスノーモビルSki-Dooに搭載
1970年、エンジンの包括的供給のためBOMBARDIER INC社が、ROTAX社を買収、モーターサイクル部門が、モトクロス及び、エンデューロ用エンジンの製造再開
1979年、エンジン出荷台数、200万基到達
1982年、2ストロークエンジン群を補完するため4ストロークエンジンの製造開始、航空機用エンジンの開発開始
1988年、BOMBARDIER INC社製船舶Sea-Doo向けに海上用エンジンの製造開始
1996年、エンジン出荷台数、400万基到達
1998年、航空機用エンジン部門設立
1998年、BOMBARDIER INC社製ATV用、新型エンジン開発