ブレーキパッドの慣らし

新車の初走行やブレーキパッドを新しくした時は、ブレーキパッドの慣らしが必要です。
慣らしをおこたると、パッドが早期に減ってしまったりブレーキの効きが悪くなってしまうことがあります。
特にミッションカートなどのフロントブレーキでは、その症状が顕著に表れますので必ず慣らしをしてください。


慣らしの方法

ミッションカートの場合、ブレーキバランスを全てフロント側に調整します。

最初に約2ラップ、軽くブレーキを使います。フルブレーキの40%位になるように少しずつ踏力を上げていきます。

3ラップ目、ブレーキを使わずゆっくり走ります。ブレーキをクールダウンさせます。

4〜5ラップ目は最初と同じように走行します。5ラップ目の残り半周でフルブレーキの75%位になるように、徐々に踏力を上げていきます。

6ラップ目はブレーキを使わずゆっくり走ります。ブレーキのクールダウンです。

7〜8ラップ目はフルブレーキの75%の踏力で走行します。

9〜ラップ目にブレーキを激しく使いながら走ります。やり方は、ブレーキを踏んだ後、2秒間ブレーキから足を離し、またブレーキを踏む。これを繰り返します。
これによってブレーキが高温になりフェード現象が始まりストッピングパワーが低下するまで続けます。この時点から次の2ラップは、ブレーキを使わずに遅い速度で走りブレーキをクールダウンします。

ピットに戻り完全にブレーキがクールダウンするまで待ちます。

ミッションカートは前後のブレーキ配分を元の位置に戻し、完全にクールダウンしたのを確認して慣らしは終了です。

※ 慣らし前・慣らし後の走行を開始する前に、ブレーキの点検を確実に行ってください。特に慣らし後はパッド温度が上昇した後なのでフルード内に気泡が入っていないかチェックしてください。
  (例 スタンドに乗せたままブレーキペダルを強く踏みタッチに問題がなければOKです)

※ 慣らし走行は通常走行とはスピードが違いますので、他のドライバーに迷惑がかからないように気を付けて走行してください。