A)     ROTAX MOJO MAX CHALLENGE

 Sporting Regulations 2017
Ver2016.12.22


以下は、RMC推薦レギュレーションを国内向けにしたものです。
海外レースにおいては、異なる部分がある場合があります。
不明な点は、各開催コース又は、(株)栄光にお問い合わせ下さい。

1. 前文
BRP-ROTAX GmbH&Co.KG Rotaxstr.1, 4623 Gunskirchen, Austria とその公認代理店は、ROTAX MOJO MAX Challenge Grand Final(RMCGF)や、International ROTAX MOJO MAX Challenge (IRMCE)、それと各国のROTAX MOJO MAX Challenge(RMC)を組織します。

“ROTAX MOJO MAX Challenge“、”ROTAX MOJO MAX EURO Challenge”、”ROTAX MOJO MAX ASIA Challenge”、”ROTAX MOJO MAX Challenge Grand Final”は、BRP-ROTAX GmbH&Co.KG(ROTAX)にその著作権があります。

スポーツレギュレーションには以下の章があります。

A章 ROTAX MOJO MAX CHALLENGE (RMC)
ROTAX MOJO MAX Challengeプログラムのコンセプト、RMCGFの予選を兼ねた各国のRMCレースのレギュレーションについて記載してあります。

B章 ROTAX MOJO MAX GRAND FINAL (RMCGF)
グランドファイナルでのスポーツレギュレーションが記載してあります。

関連する全ての団体(FIA、CIK-FIA、各国公認団体、主催者、エントラント、サーキット)は、レースイベントに対する管理ルールを尊守し適用させる事に同意するものとします。

国際RMCは、ROTAX MOJO MAX CHALLENGE Series Sporting Regulations、ROTAX MOJO MAX Challenge Technical Regulations、International Sporting Code (ISC FIA-CIK International Sporting Code)及びその付則、Karting Technical Regulations(FIA-CIK Technical Regulations)及びその付則、その他の国際競技ルール(FIA-CIK General Prescriptions)、各国公認団体が提示した競技ルールに則って執り行なわれます

RMC Sporting Regulation、RMC Technical Regulationsの変更や免除は、CIK-FIAや各国公認団体の同意を受けた上でBRP-ROTAXの公式な通知を必要とします。

明確に承認されていないものは、全て禁止です。




2. ドライバーに求められる行動規範
2.1. 全ての参加者は、ルールの下に行動し、レースオフィシャルとその決定に敬意を払わなければなりません。

2.2. 全ての参加者は、性別、技量、身体的外観、文化的背景及び宗教にかかわらず、参加者全員の権利、尊厳及び価値を尊重しなければなりません。

2.3. 全ての参加者は、いかなる時でもその行動に関して責任を持ち、これを促進しなければなりません。

2.4. 全ての参加者は、走行に先立ち、使用する装備が十分に安全であることを確実にしなければなりません。
公認されたレースウェア(ヘルメット、グローブ、シューズ、スーツ)のみが、レギュレーションに従って使用されなければなりません。

2.5. 自分自身の技量に対して相手との差を判断するのは、参加者自身の責務で、走行中のリスクに関して責任を持たなければなりません。
レースにおける基本レベルの能力が必要であることを記しておきます。

2.6. 参加者は、走行に先立ち、健康状態や緊急時に必要な医療的処置等に関して明らかにしておかなければなりません。

2.7. 全ての参加者は、走行中及び大会中、他の参加者に対しエチケット、礼儀正しくすることを求められます。
大会中に起こるかもしれない問題や論争は、オフィシャル等の適正な人によって敬意をもって治められなければなりません。

2.8. スポーツにおいて子供の安全は、最優先です。 スポーツによって子供達の倫理観が発達促進されます。
走行中の子供達の安全を確保することは、参加者の責務です。

2.9. どのような大会に参加する時でも、提示されたルール、レギュレーション、スタート時間等を全て理解し、大会の進行を遅らせないことは、参加者の責務です。
それらのルール、レギュレーション等の不明点は、大会前に行なわれるドライバーズミーティングで尋ねなければなりません。

2.10. 全ての参加者は、環境と周辺住民に対して敬意を払わなければなりません。
不必要な騒音を減らし、使用する場所を出来るだけ綺麗に汚さないようにする事は責務です。

2.11. 全ての参加者は、走行中の飲酒、薬物使用が厳禁であることを尊重しなければなりません。
それは、犯罪であり許されるものではありません。 違反者は、大会から排除され、懲戒処分となります。

2.12. チーム、ドライバー、オフィシャル、オーガナイザー、ROTAXに関係する人達に対するSNS(Facebook、Twiter等)上の罵詈雑言は、
法的処置が執られることがあることを理解しなければなりません。




3. チャレンジレース定義
3.1. RMC、RMCGFは、“FIA-CIK Karting Recognition Regulation”に従ってCIK-FIAにより公認されました。
一国に一つのRMCがRMCGFの予選としてROTAXにより承認されます。
公認ディストリビューターのみが国内RMCレースをオーガナイズすることが出来ます。
ROTAX MOJO MAX Challenge(RMC)は、各国の公認モータースポーツ団体の承認を受け、国内レースとして執り行なわれなければなりません。

3.2. RMC、IRMC、RMCGFは、下記のクラスで構成されています
 RMC: Micro MAX、Mini MAX、Junior MAX、Senior MAX、MAX Masters、DD2
 RMCGF: 
Micro MAX、Mini MAX、Junior MAX、Senior MAX、DD2、DD2 Masters
 2クラスが、年齢的に重なっている(例 Micro/Mini, Mini/Junior, Junior/MAX, MAX/DD2)以外は、2クラスを、同じレースで行うことは、許可されません。




4. レギュレーション
4.1 ライセンス
4.1.1 必要ライセンス
全てのライセンスは、CIK/FIAメンバーの各国競技団体から発行されたライセンスでなければなりません。
各国競技団体が要求するクラブライセンス又は、国内ライセンス又は、国際Cライセンスを持っていなければなりません
IRMC及びRMCGFに参加するドライバーは、CIK-FIAに加盟している各国競技団体発行の“国際Cライセンス以上”と国際エントラントライセンスを持っていなければなりません。
注:ドライバーが未成年の場合は、自身がエントラントとなることは出来ません。

4.1.2. RMCGFにおける国表示
RMCGFに参加する者は、国籍に応じて発給されたライセンス発給国又は、選抜された国を代表する者とします。



4.2. 年齢制限

参加するクラスによって年齢制限があります、レースが開催される年に以下の年齢範囲でなければなりません

Micro MAX Mini MAX Junior MAX Senior MAX MAX Masters DD2 DD2 Masters Novice
国内(当該年度) 小学2年生~小学6年生 小学4年生~中学2年生 小学6年生~17歳 中学3年生~ 25歳~ 自由
グランドファイナル 8歳~11(注1) 10歳~13(注1) 12歳~15 14歳~ 15歳~ 32歳~

例 : Junio MAX クラスでグランドファイナルに出場するためにはその開催年内に12歳以上で、その年の12/31まで15歳以下である者でなければなりません。

注1 : Micro/Miniクラスは、開催国競技団体の規定が適用されるため変更される可能性があります。



4.3. 最低重量
最低重量は、いかなる時もカートにドライバーとヘルメット、スーツ、グローブ等の必要安全装備を含んだ重量とします。

Micro MAX Mini MAX Junior MAX Senior MAX MAX Masters DD2 DD2 Masters Novice
国内 115kg 125kg 150kg 160kg 165kg 160kg
グランドファイナル 110kg 130kg 145kg 160kg 170kg 175kg




4.4. スタート方法
全てのRMCカテゴリーにおいて、CIK-FIA General Regulationsにおける“クラッチ付、ギアボックス無しのカートにおけるローリングスタート”に沿って行われます。
グリッドは2つ、ウォームアップ1ラップに続き、フォーメーションラップ1ラップ(追い越し禁止)を推奨します。



4.5. レースイベント
ROTAXは、以下のレースイベント様式を推奨します。

- RMCレースは、公式練習、予選(T/T)、予選ヒート(必要ならばファイナル、プレファイナルの予選として)、プレファイナル、ファイナルで構成されます。
1日に2つのレースを行うことも可能です。(例:プレファイナルA,BそしてファイナルA,B)

- 公式練習(Non-qualifying practice): コースの長さに応じて主催者によって決定されます。

- 予選(Qualifying practice): コースの長さに応じて主催者によって決定されます。

- 予選ヒート(Heats to qualify for prefinals): ヒート数、ポイント数は各国の主催者に委ねられます。 最小で10Km又は15分

- プレファイナル(Prefinal): 最大出走台数は34台、最小15km又は15分、ポイントは、34,33,32,31,30…最終完走者までポイントを与え、未完走者は最終完走者の次のポイントとします。

- ファイナル(Final): 最大出走台数は34台、最小20km又は20分、ポイントは、55,52,50,49,48…となり最後の完走者までポイントを与え、未完走者は最終完走者の次のポイントとします。

-未完走者の定義: 物理的にスターティンググリットに付いたが機械的なトラブルによってスタート位置を通過できなかった参加者のこととします。

- Micro、Mini、Juniorクラスに関する距離やヒート数等に関しては、各国競技団体のルールに従うこととします。

- 上位三人のドライバーは、レーススーツを着用して表彰式に参加します。



4.6. ポイント選抜方法
プレファイナルとファイナルのポイントを総得点として計算します。
計算する最後の国内RMCレースは、RMCGF開催初日から4週間前までとします。

2人又はそれ以上のドライバーが同じポイントを獲得してシーズンが終了した場合の選抜方法
- 決勝ヒートの1位の数が多い者、また1位の数が同じであれば、2位の数が多い者というように決定するまでさかのぼる。
- 決勝ヒートの結果で決定できない場合は、プレファイナルヒートの結果で、1位の数が多い者、また1位の数が同じであれば、2位の数が多い者というように決定するまでさかのぼる。
- それでも決定できない場合は、ROTAXより適当な方法で決定されます。

※ボーナスポイント
- 各ファイナルレースのスタートにより1ポイントのボーナスポイントを総得点に加算する。それぞれの競技者は、ボーナスポイントを得るためには、少なくとも4レースに出場していなければなりません。
- 出走台数によって以下の様に出走台数ボーナスポイントを加えるものとします。1~9台-0ポイント、10~19台-1ポイント、20~29台-2ポイント、30~39台-3ポイント、40~49台-4ポイント、50~59台-5ポイント........... 出走台数ボーナスポイントは、シリーズ出場大会分を全て加えるものとします

※ハーフポイント
プレファイナル/ファイナルにおいて競技者が6人未満の場合、ポイントを半分とします。



4.7. RMCGF資格ドライバー    
RMCGFに選抜されるドライバーは、Junior MAX、Senior MAX、DD2、DD2 Mastersの各クラスが72名、Micro MAX、Mini MAXの各クラスが36名です。

4.7.1. RMCGF選抜
Micro MAX、Min MAX : ROTAXが指定した各国RMCにおけるクラスチャンピオン。 各国の割当人数を選抜。
DD2 MJunior MAX、Senior MAX、DD2: ROTAXが指定した各国RMCにおけるクラスチャンピオン。 各国の割当人数を選抜。 国際RMCにおいて選抜されたドライバー。
DD2 Masters: ROTAXが指定した各国RMCにおけるDD2 Masters/MAX Masters/Seniorクラス最上位のMasters いずれかのチャンピオン。 各国の割当人数を選抜。 国際RMCにおいて選抜されたドライバー。

※日本チームから出場する選手/メカニックは、代表選手であるという自覚を持ち、日本チームとして集団行動が出来なければ成りません。

ROTAXは、独自の選考基準でワイルドカードやドライバーパッケージをドライバーに与える用意があります。

4.7.2. RMCGF出場登録

選抜されたドライバーは、書面(ROTAX指定文書)又はオンライン登録によってRMCGFイベントにエントリーしなければなりません。
以下の条件で申請を行います
- 全ての必要事項が記入された書類と顔写真をRMCGF開催初日の3週間前までに提示しなければなりません。 締切りに関しては、シーズンはじめに書面によって申請があれば変更することも可能です。

- 選抜された国のROTAXディストリビューターが、期限内に完全なエントリーが行われることを保障しなければなりません。 如何なる理由があってもエントリーの延滞、不備、選抜シートの変換等があった場合は、500ユーロの罰金が科せられます。

- エントリー期間を超えた後に、法的な根拠を元に選抜に関する最終結果を不服として訴追者/被告として法的な行動を取ることは許されません。 次点のドライバーが代わりに登録されることは許されます。


4.7.3. その他のルール
ドライバーがInternational RMCレース、Continental(Zone) RMCレース、National RMCレースで重複して出場権を得た場合は、高い順位のレース/シリーズを優先するものとします。
その順位は、International / Continental (Zone) / National とします。
この適用が有った場合、その適用レース/シリーズの次点ドライバーがその権利を得るものとします。

ドライバーが2つ以上の異なるInternational RMCレース、Continental(Zone) RMCレース、National RMCレースで出場権を得た場合は、どのレース/シリーズから選抜されたかを決めるのは、ROTAXが行います。

"International"格式のイベントは、CIK-FIA International Sporting Calender に、"Continental"格式のイベントは、CIK-FIA Zone Calender に記載されているものだけとします。

ドライバーが2つのカテゴリーで出場権を得た場合、より上位のカテゴリーにのみ出場できます。
カテゴリーの順位は、DD2 / MAX / DD2 Masters / MAX Masters / Junior / Mini / Micro とします。

2つ以上の出場権取得における、競技者達の策略を排除するため優先順位の最終決定は、ROTAXによって行なわれます。



4.8. 広告
レースオーガナイザーから配布されるスポンサーステッカーを全てのカートに貼ることは、各大会のレギュレーションに従って行われるものとします。
オーガナイザーは、広告のためにステッカー貼り付けを義務づけることも可能であるが、国内競技規則の補足に明記しなければなりません。



4.9. プロモーション
RMCレース後、表彰式の間、表彰者は、レースオーガナイザーから帽子を提供された場合は、かぶらなければなりません。
全ての競技者は、ROTAXとそのスポンサーがRMCレースでの写真(競技者の写真と名前を含む)を広告/宣伝の目的で使用することに同意するものとします。



5 ペナルティーカタログ
以下のペナルティーカタログを参考として下さい。

反則行為 解説 図解 ペナルティ判断/ジャッジ
R01
フラッグ無視
コースオフィシャルや競技長から出された旗に従わないことをフラッグ無視とします。
これは、旗の種類、従わなかった理由、利益を得たか否かにかかわらず適用されます。

一般的な違反は以下の通りです

1-黄旗区間での前車追い越しや追い越しをかける行為
2-オレンジボール旗、黒旗提示を無視し、レースを続ける
3-青旗の振動に対しラインを譲らない
4-白黒旗の提示を受けても、その警告行為を直さない
5-その他

※旗によってはドライバーサインを必ず出さなくてはなりません。


JAFが発表する判断、規則と若干相違があり、右欄の中から判断選択をします。

※ニュートラリゼーション開始の合図や黄旗、その他の指示旗や提示ボードを無視した場合も対象です



旗無視;注意または警告

旗の提示を無視しレースを継続した場合;失格

公式練習中の違反の場合、TT成績に対し、タイム加算

TT中の違反に対して、成績に1~10秒加算

黄旗無視での追い越しは、1周減算。状況によっては、1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン

R02
白黒旗
1-ローリング隊列を乱すような行為には積極的に白黒旗が提示されます。
その対象者はスタート後の白黒旗と累積になることはありませんが、スタート後に、白黒旗を受けるような行為を2回繰り返した場合、黒旗が提示され失格となります。
白黒旗は他のヒートにまたがって累積することはありません。

2-危険な行為、事故を招くような行為には積極的に白黒旗が提示されます。
再度、その行為が繰り返された場合、白黒旗が累積2回となり黒旗が提示され失格となります。
白黒旗は他のヒートにまたがって累積することはありません。

※白黒旗が2回になってしまわないよう、かつ、旗を出ししぶらないよう、
ペナルティボードで警告をする場合もあります。
プッシングボード、幅寄せボード、その他をゼッケンと提示します。


白黒旗-1回目は警告

同一ヒート累積2回目は基本ヒート失格
ただし、スタートを切る前の白黒旗は累積にカウントしない。
R03
チェッカー旗
1-チェッカー旗を振られたが、安全なスピードまで落とさない場合や前車追い越し、ダブルチェッカー旗を受けた場合など。 
※チェッカー旗を受けたあとは、減速し前方の車両を追い越さないようにしなければなりません。


前車追い越し、スピードを落とさない行為やダブルチェッカーは厳重警告
または、1~10秒加算
R04
車両違反

および
服装違反
テクニカルレギュレーションに定められた全ての部品を装備していなかった場合を車両違反とします。
レース前、レース中、レース後、発生する時期は問いません。
同様に利益が有るか無いかも問いません。
ヒート後の車検時の状態を判断の基準とします。

特徴的な違反は以下のものです
1-重量不足
2-間違った寸法や違反部品の使用等
3-間違った燃料、違法オイル、クーラント使用、その他…
4-タイヤへの加工、薬品の塗布など(タイヤ検査機Mini Rae)
5-違法な改造
6-ドライバーの安全装備違反
7-
オレンジボール旗によって、レースを終えた場合
8-その他

基本ヒート失格

安全装備違反等は成績に1~10秒加算、
または、3~10ポジションダウン
R05
ローリング隊列違反

および
ヒーティング
ローリング隊列のスピードを著しく乱す行為や、ローリング中の隊列を守れない走行、他車と接触しそうな激しいヒーティング行為やプッシング等によって競技進行を遅らせた場合。

先頭の左右2台は隊列を守り、スピードを整える義務があります。
ペースダウンボードやペースキープボードを確認しなくてはなりません。
この義務を怠った場合ペナルティの対象となります。

注)ヒーティング行為のペナルティは、2列の隊列を形成した時点から対象となります。
2列になる前のウオームアップ走行中のヒーティング行為は認められますが、
危険とみなされる走行行為に対しては、ペナルティが課せられます。

※ニュートラリゼーション中も対象です


軽度⇒警告や白黒旗提示

悪質な場合
赤旗後に最後列へポジションダウン
または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R06
スタート隊列違反
スタート合図が出る前に、2番のカートのように誘導白線からカート本体の半分以上が線からはみ出し、追い抜きの行為を早く始めることをスタート隊列違反とします。
※フライングスタートともいう

2番のカートが、単にラインに触れたり、タイヤがはみ出す程度は違反と判断しません。
また、25mライン通過後、前方のカートが失速(前々車との間隔が1台以上開く場合)した場合、前車との衝突を避ける行為は認められます。

軽度⇒警告や白黒旗提示

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R07
ポジション復帰禁止エリアでの復帰
ローリング走行中、ポジション復帰禁止エリア(コース図に指定箇所表示あり)に入ってから、2番のカートのようにローリング中のカートを追抜き、自分のポジション復帰した場合。

※ドライバーマナーとして、元のポジションに戻る場合には、しっかり手を上げ、他車にアピールし安全に復帰することを心がけてください。
強引に入り込み、隊列を大きく乱したり、事故を招いた場合、危険行為と判断されます。

注意;ポジション復帰禁止エリアとは、最終コーナー手前等に両サイドに置かれた三角コーンを直線で結んだ赤い線上からとし、その線を越え復帰した場合ペナルティとなります。
   
<ローリングの隊列に大きく遅れた場合>
対象ドライバーに白地に赤
X印のポジション復帰禁止ボードを提示します。提示されたドライバーはローリングの最後尾へ付かなければなりません。 赤旗による再スタートの場合でもポジションは変りません。 

悪質な場合や他の違反行為と重複した場合等は、ヒート失格

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R08
ジャンプスタート

および
ニュートラリゼーション解除後の再スタート違反
下記項目をジャンプスタートとします。

1-スタートが切られる直前に、1番のカートがアクセルを大きく踏みこみ1番のカートと2番のカートの間にカート1台分以上間隔が開くような行為の場合

2-リタイア等によって前方のカートがいない場合の空席グリッドが確保されず、グリッド位置が前方につめられている場合

3-スタートする前に自発的にスタートポジションを上げた場合

4-ニュートラリゼーション解除後、再開を指示するグリーンフラッグは、コントロールライン横で振られます。
競技再開の追い越しはコントロールラインを過ぎなくてはならず、ライン手前で追い越しをした場合、再スタート違反ペナルティとなります。


※1番のカートが元の位置に戻った場合やスタートが切られなかった場合は、ジャンプスタートとみなしません。

軽度⇒警告や白黒旗提示

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R09
ショートカット
2番のカートのようにコースから完全に外れ、走行距離が短くなった場所から再びコースに復帰することをショートカットとします。

ペナルティの判断
2番のカートが順位を上げるか、その周回中のラップが明らかに速かった場合

1番のカートまたは、その他のカートが2番のカートが復帰することで被害を被った場合

1番のカートまたは、その他のカートが2番のカートが復帰することで順位を下げたり、リタイアした場合

※停止しているカートやトラブルで失速したカートとの接触を避ける場合はこの限りではありません。

軽度⇒警告や白黒旗提示

悪質な場合や他の違反行為と重複した場合等は、ヒート失格

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R10
ジグザグ

および
レーンチェンジ行為
1番のカートのように直線部分でカートの幅以上に左右に蛇行することをジグザグ行為とします。
2番のカートから、1番のカートが離れている場合や2番のカートが追い抜くことが出来たとしても適用されます。



特徴的な違反は以下のものです
1-後方にいるカートの位置を目視で確認し、わざと走行ラインをずらしジグザグ走行によって抜かれないようにする行為

2-レース中のコーナー進入時や立ち上がり、直線で意図的に走行レーンを変え、後方のカート進路を妨害する走行を一般的にレーンチェンジと言い、レース中の蛇行走行をジグザグと言います
呼び方としては、悪質なブロック走行と呼ぶ場合もあります


※ニュートラリゼーション中は1列走行のため、ジグザグ走行も対象です。

軽度⇒警告や白黒旗提示

悪質な場合や他の違反行為と重複した場合等は、ヒート失格

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R11
カットイン
コーナリング時の
走路妨害
1番のカートが2番のカートの進路を妨害するようにコーナー内側に進路を変更することをカットインとします。
これは双方のカートが接触したか否かは関係ありません。

2番のカートが1番のカートの少なくとも1/3以上(2番の前輪が1番の後輪より前)の位置にいた場合に判断されます。

ペナルティの判断
2番のカートが順位を落とすか、またはリタイアした場合
2番のカートがダメージを受け同一ラップ中に順位を落とすかリタイアした場合

※1番のカートが2番のカートの走行ラインを残し走行する場合はカットインと判断されません。

軽度⇒警告や白黒旗提示

悪質な場合や他の違反行為と重複した場合等は、ヒート失格

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R12
エッジイン
無理な突っ込み
2番のカートが十分な隙間がないのに、1番のカートの内側に入っていくことをエッジインとします。
※例:スタート時の混雑からの無理やりなライン取り、強引な追抜きの場合など。または適正な減速をする様子がない行為

2番のカートの多くの部分が1番のカートのイン側にいる場合、または2番のカートが接触を回避するために部分的にコース外にいる場合は問題ありません。

ペナルティの判断

2番のカートが順位を上げた場合
1番のカートが順位を落とすか、またはリタイアした場合
1番のカートがダメージを受け、同一ラップ中に順位を落とすか、リタイアした場合等

軽度⇒警告や白黒旗提示

悪質な場合や他の違反行為と重複した場合等は、ヒート失格

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R13
プッシュアウト
幅寄せ
1番のカートがラインを変更して2番のカートを完全に、または部分的にコース外に追いやることをプッシュアウトおよび幅寄せとします。
これは双方のカートが接触したか否かは関係ありません。
2番のカートが1番のカートの少なくとも1/3以上(2番の前輪が1番の後輪より前)の位置にいた場合に判断されます。

ペナルティの判断

1番のカートが順位を上げたとき
2番のカートが順位を落とすか、またはリタイアした場合
2番のカートがダメージを受け同一ラップ中に順位を落とすかリタイアした場合
1番のカートが危険行為と判断された場合

※1番のカートが2番のカートの走行ラインを残し走行する場合はプッシュアウトと判断されません。

軽度⇒警告や白黒旗提示、又は、ゼッケンと幅寄せボード提示

悪質な場合や他の違反行為と重複した場合等は、ヒート失格

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R14
プッシング
後方からの接触
2番のカートのフロントが1番のカートのリア部分に接触することをプッシングとします。また、ストレート走行中やコーナリング中に前車を押し出す行為に関しても同様とします。
下記「ペナルティの判断」を考慮した結果、2番のカートが利益を得ない場合でも危険行為と判断された場合はペナルティの対象となります。

<対象となりやすいエリア>
コーナーへの進入区間/旋回区間などの後方からの接触が危険なエリア

ペナルティの判断
2番のカートが順位を上げる、同一周回中に元の順位に戻らなかった場合
1番のカートが順位を落とすか、またはリタイアした場合
1番のカートがダメージを受け同一周回中に順位を落とすかリタイアした場合
2番のカートが危険行為と判断された場合

※1番のカートが失速などによって起因した後部からの接触は、プッシングと判断しない場合があります。

軽度⇒警告や白黒旗提示、又は、ゼッケンとプッシングボード提示

悪質な場合や他の違反行為と重複した場合等は、ヒート失格

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R15
危険行為
下記項目を危険行為とします。

1-無理な進入速度で多重クラッシュを招く行為

2-走行ラインを残さず、危険なブロックによって相手と接触した場合

3-コース上に停止してしまい、その後の対処に関してコースオフィシャルの指示に従わない場合
※例1:ピットアウト後にサポート区間を過ぎても、メカニックがカートサポートをした。

4-停止後にコース復帰する場合、後続車がいるにも関わらず、後続車通過前に再スタートした場合

5-事故停止カートやコースアウトしたカートを、放置し障害物とさせる行為

6-コースを逆走し事故を招く行為



軽度⇒警告や白黒旗提示

悪質な場合や他の違反行為と重複した場合等は、ヒート失格

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R16
ピットエリア
ピットロードでの
危険行為や違反行為
下記項目をピットエリア、ピットロードでの危険行為とします。

1-ピットエリアに入るため、ピットロードを走行中に減速しなかった場合
ピットロード徐行違反と判断されます。

2-ピットエリアに向かったが、エンジン停止をせずにコースに復帰した場合
ピットスルー危険行為と判断されます

3-指定ピットエリア外で作業したり、危険物を持ち込んだり、競技委員の注意を無視した行為、サインエリア外でのドラーバー合図など、多くの場合がピットエリア違反行為と判断されます


軽度⇒警告

悪質な場合や他の違反行為と重複した場合等は、ヒート失格

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
R17
ダミーグリッドや
メカニック違反行為
ドライバー違反行為
1-ダミーグリッドに入ったあと、工具を用いた車両整備を行った場合。

2-指定した時間内に、ダミーグリッドに入らなかった場合。

3-本コース上でスタートを待つ間、工具を用いた車両整備を行った場合。
 
4-赤旗中断後、指示が入る前に、工具を用いた車両整備を行った場合や
 給油を行った場合。
 
5-工具を持って走行した場合やドライバーがパドックに入った場合。


※上記に関しては、登録メカニックが行った行為でも、ドライバーに対しペナルティが課せられます。


基本当該ヒート失格

または、成績に1~10秒加算

または3~10ポジションダウンの場合もあり

※レース除外処置の場合もある
R18
その他の競技違反
1-競技委員に申告せず、無断で計測装置やエンジンを変更した場合

2-ピット・パドックで火器を扱ったり、喫煙した場合
※基本、火器の使用は禁止ですが、主催者に確認し認められる暖房器具のの場合は問題ありません。
喫煙場所以外、特にパドックでの歩きタバコや整備中のくわえタバコが発覚した場合、その対象ドライバー、ピットクルー、メカニックに1回目は警告を実施します。
同一大会で2度目の行為が発覚した場合は、ペナルティが入ります。


3-エンジン暖気場所以外で、エンジンのから吹かしを行った場合
※ダミーグリッドでエンジン始動チェックは行えますが、暖気場所を設定したにも関わらず、その指定箇所以外でエンジンのから吹かしを行った場合、その対象ドライバーにペナルティが入ります。

4-ドライバーズブリーフィング(ミーティング)を不参加した場合

5-レース本規則や追加公式規則に関する事項を守らなかった場合

6-記載なき新規の競技違反に関する事項を守らなかった場合


軽度⇒警告

悪質な場合は競技失格や競技施設からの退去指示

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン


※レース除外処置の場合もある
R19
ドライバーモラル
1-ドライバーサインを出さない場合

2-競技役員、コース委員・オフィシャルからの指示を無視した場合

3-走行中に、競技相手を挑発する行為をした場合

4-他人への言葉による脅しや侮辱、暴行行為をした場合

5-パドックでの常識外の場所取りや禁止区画への車輌の乗り入れ

6-競技の裁定や運営に対し、理由も聞かず、怒鳴り込んでくるドライバーやエントラントの行為

6-競技規則を読まず、理解せず、競技委員にクレームを入れる行為


軽度⇒警告

悪質な場合は競技失格や競技施設からの退去指示

または、成績に1~10秒加算
または、3~10ポジションダウン
抗議 競技判定に関する抗議は、ヒート終了後30分以内までに抗議料を添えて行うこと

以上、R1からR19までのペナルティジャッジは目安ですので、記載されていない行為でも競技委員の判断によりペナルティとなる場合があります。
また、競技役員やレース大会の格式によって、表記のペナルティとは違う判定の場合もあります。
【ご注意】審判判定は競技規則の改定などにより毎年変更されることがあります。

※1. レース競技状況により、ペナルティの判定が遅れ、ヒート終了直後に発表出来ない場合があります。
※2. 暫定結果から正式結果を決定する際、ペナルティの判定等によって成績が変動する場合があります。


ペナルティーカタログ作成の主旨

本ペナルティーカタログは、競技の安全を最優先と考え、ドライバー・エントラント、主催者・オフィシャルすべてがスポーツマンシップを持ち大会へ挑む事がポリシーと考えています。

・スポーツマンシップに準じ、技術向上と選手育成を目指します。
・大会に関連する参加者すべてのマナー向上を目的とし、安全で公平なレース運営を目指します。